過去ログ - 海未「しーのうみー」
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20:名無しNIPPER[sage saga]
2015/03/12(木) 20:26:23.60 ID:PfDWjKojO
ゆっくりとゆっくりとうみと接している太陽の下の部分がブニブニと歪んでいきます
うみは太陽の輝きすらその深くて冷たいうみの底に吸い込ませてしまっていて
沈んでしまった太陽はまるで腐った果実みたいに見えました

[海未]『......沈みますね、太陽』
以下略



21:名無しNIPPER[sage saga]
2015/03/12(木) 20:29:54.68 ID:PfDWjKojO
穂乃果「太陽......完全に沈んじゃったね」

[海未]『......』

気づけば辺りは相当暗くなっていて、スカートの布越しに砂の冷たさが皮膚に伝わっていました
以下略



22:名無しNIPPER[sage saga]
2015/03/12(木) 20:31:34.71 ID:PfDWjKojO
穂乃果「えっ!? ちょっと、う、うみちゃん!? ど、どしたの!? えっ!? ま、まってよ......。 まっ、待ってよ!?」

慌ててうみちゃんを追いかけます
が、砂浜はやっぱり走りづらくてマキバオーのようにうまくスピードに乗れません

以下略



23:名無しNIPPER[sage saga]
2015/03/12(木) 20:32:17.73 ID:PfDWjKojO
ようやく波打ち際にまで来て、少しだけ躊躇しました
ローファーの足先を試しに海水に浸してみます
ジンとすぐさま足先が凍るような冷たさに覆われました

穂乃果「ええっ、いや、ちょっとさぁもう!! 穂乃果冷え性なの知ってるでしょ!?うみちゃん!! 冷え性なの知ってるからそんなことするの!!? 穂乃果のこと、試してるのっ!? ねぇ、うみちゃんってばぁああああ!?」
以下略



24:名無しNIPPER[sage saga]
2015/03/12(木) 20:36:20.53 ID:PfDWjKojO
海水の冷たさだとか、今が冬だとか、これが制服だとか、替えの服持っていないとか、さっきケータイ砂浜に放り投げたままだとか、帰りの電車のことだとか

そんなことがシュンと頭の中から消え去って


以下略



25:名無しNIPPER[sage saga]
2015/03/12(木) 20:38:15.08 ID:PfDWjKojO
穂乃果「全然、よくないよぉ!! こんなの、よくないよぉ!! いい加減にしてよ海未ちゃん!!!」

[海未]『......ほ、穂乃果?』

穂乃果「ねぇ、綺麗に終われるって言ったけどそれならどうして穂乃果を連れてきたの?! ねぇ!! どうして!? 綺麗に終わりたいなら1人でひっそり来たなら確実だったんじゃないの!?」
以下略



26:名無しNIPPER[sage saga]
2015/03/12(木) 20:40:30.24 ID:PfDWjKojO
穂乃果「うう、こうやって話ししてても全然前に進む力、抜いてくれないとか、もう海未ちゃん、穂乃果笑えてくるよ......あははは......もうさ、ファイトだよなんて言ってる場合じゃないね」

穂乃果「海未ちゃん、今回だけセリフ借りるね? ......ぐすっ」

[海未]『......セリフを借りるって?』
以下略



27:名無しNIPPER[sage saga]
2015/03/12(木) 20:41:37.10 ID:PfDWjKojO
気がつくと、真っ白い天井が目の前に広がって居ました

「ここは...........私は......」

よくわかりませんがどうやら私は助かったみたいです
以下略



28:名無しNIPPER[sage saga]
2015/03/12(木) 20:42:28.02 ID:PfDWjKojO
海未「穂乃果と、こうやって顔を合わせるのも久しぶりですね。すみません、本当に心配をおかけしてしまって。風邪はひいていませんか? 穂乃果には申し訳ないことをしてしまいました」

穂乃果「ほっ、ほんとうだよぉ......うぇぇん。......穂乃果、海未ちゃん......無くしちゃったらどうしたらいいか......よかった......本当......本当に無くさないでよかった......」

穂乃果が抱きついてくる力がさらに強くなって、肩が涙と鼻水で湿っていきましたが
以下略



29:名無しNIPPER[sage saga]
2015/03/12(木) 20:44:00.15 ID:PfDWjKojO
穂乃果の暖かさを私は長いことこの肌で感じていなかったため、久しぶりに直に触れたそれはとても暖かく、あのまま穂乃果が止めず、止めたとしても私にあそこまで冷徹に私のためを思って対応してくれなければ、私はこんなにもったいないものを無くすところだったのか、と改めて肝を冷やしました
そして、私は穂乃果に散々抱きしめ返されたあたりで気づいていたにもかかわらず、見て見ぬふりをしていたこの部屋の違和感を口に出してみました

海未「.....ところで、穂乃果。あの、部屋の片隅にいるダンボールを被った人は......」

以下略



30:名無しNIPPER[sage saga]
2015/03/12(木) 20:51:09.86 ID:PfDWjKojO
その次の言葉を穂乃果に投げつけようとした時、ダンボール女が徐にベッドサイドまで歩を進め近づいてきました

そして


以下略



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