過去ログ - 佐々木「一つ、お願いがあるんだ」
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44:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:19:41.31 ID:jVBRPo/YO

夏休みも最終コーナーに差し掛かった頃、俺たちは二人そろって浴衣を纏い地元の花火大会に参戦した。

白地に赤紫の朝顔を咲かせた浴衣は佐々木の魅力を最大限引き出していて、思わず緊張してしまう程だった。

以下略



45:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:20:37.14 ID:jVBRPo/YO

柄にもなく、えへへ、という風な幼げな愛嬌を振りまくと、俺の腕に自分の腕を絡ませてくる。

「おい、誰かに見られたら恥ずかしいだろ」

以下略



46:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:21:59.65 ID:jVBRPo/YO

「お前な、流石にその質問は無いだろう」

佐々木は組んだ腕をより密着させると、あたかも実験動物の観察をする研究者のような目で俺を見つめ、

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47:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:23:20.78 ID:jVBRPo/YO

「何が悲しいのか、だって? キミはそれをうら若き生娘の口から言わせるのかい?

 それともキミがそう言った性的嗜好を持ってるというなら付き合うのも吝かではないよ」

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48:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:25:27.69 ID:jVBRPo/YO

「なるほど」

佐々木はそれだけ言うと黙り込んでしまい、しばらく会話が無くなってしまった。

以下略



49:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:26:56.12 ID:jVBRPo/YO

「キョン」

「な、なんだ?」

以下略



50:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:28:42.03 ID:jVBRPo/YO

よくこういう時、時間がどれだけ経ったかわからなかった等という話が挙がったりするが、

あれ、これ息どうするの? なんて方に考えが行っちまって、五秒後には唇を離していた。

以下略



51:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:30:35.71 ID:jVBRPo/YO

その後も俺と佐々木は、俺達なりに楽しく緩々とした毎日を送っていた。

まあ俺の頑張りにより多少は刺激的になった、と言っておこう。

以下略



52:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:34:58.02 ID:jVBRPo/YO

なんやかんやで学期末試験も上々な成績で終わり、特段忙しい毎日を送っていた訳ではないのに、

流れるように一年が終わってしまったものだ、と感慨に耽りつつ春休みを浪費していると、

以下略



53:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:37:21.81 ID:jVBRPo/YO

新教室に入り、約一年ぶりに教室中央に位置する席に荷物を置く。

「よう、また同じクラスだな」

以下略



54:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:40:31.39 ID:jVBRPo/YO

授業が終わった後、いつも通り佐々木と共に部室に行こうと、

「今日谷口によ、文芸部室じゃなくてお前らの愛の巣じゃねえの、なんて言われちまってさ。

以下略



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