過去ログ - 京太郎「限りなく黒に近い灰色」
1- 20
78:名無しNIPPER[sage]
2015/04/07(火) 13:09:05.54 ID:vPDvSYx2O
果たしてクロマグロの運命は如何に!?

乙です!
次回どうなるか期待


79:名無しNIPPER[sage]
2015/04/07(火) 19:40:02.30 ID:bkjb/m+U0

黒マグロはスタッフが美味しく頂きました


80:名無しNIPPER[sage]
2015/04/08(水) 01:16:34.70 ID:lEf/CrQoo



81: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/04/14(火) 04:31:51.12 ID:KlUD8s2/0
はじめます



82: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/04/14(火) 04:36:23.16 ID:KlUD8s2/0
 煙にまぎれて逃げ出したスポーツカーは来た道を急いで下っていた。アクセルは踏みっぱなし、回転数を上げていくタイヤは道にあとを残していく。

後ろから追いかけてくる松常久とその部下たちの相手をディーはしない。しかしこの逃走は、ディーが敗北を恐れているからではない。

京太郎と同じく加減のできない戦いに発展するかもしれないことを恐れたのだ。周りには異界物流センターを利用しようと集まっているサマナーたちが多くいる。巻き込むわけにはいかない。
以下略



83: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/04/14(火) 04:40:37.22 ID:KlUD8s2/0

 異界物流センターからディーの運転するスポーツカーがどんどん離れていく。ディーの運転するスポーツカーを猛追する車の群れがあった。その数二十。数が多いだけならよかったのに、見た目が悪い。

どれもこれも非常に物騒な車ばかりだった。戦車に車の車輪をつけたような車、装甲車である。

以下略



84: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/04/14(火) 04:45:15.04 ID:KlUD8s2/0
 ディーのうなずくのを合図に京太郎は助手席の窓から体を乗り出した。びゅうびゅうと風が吹いていた。京太郎の髪の毛が風に吹かれてゆれていた。

しかし京太郎の体は少しもぶれなかった。京太郎はこれから、デリンジャーという小さな銃を使って装甲車たちを足止めするつもりなのだ。しかもはじめて使う武器を使ってである。無謀だった。しかし、これしかなかった。京太郎の目に恐れはない。

 一方で、体を乗り出した京太郎を見て虎城は驚いていた。顔色が真っ青だ。目を大きく見開いていた。虎城は見てしまったのだ。何の支えもない状態でスポーツカーの窓から京太郎が上半身を外に出している姿を。
以下略



85: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/04/14(火) 04:49:54.13 ID:KlUD8s2/0
 少しはましになるかとほっとしたところで、虎城が悲鳴を上げた。小さく短い悲鳴だった。彼女は自分たちを追いかけてくる怪物の群れをみたのだ。

スポーツカーを追いかけてくる怪物の群れは松常久の部下たちが呼び出したものだ。装甲車が一時的に使えなくなったために仲魔を使うことで京太郎たちを追い込もうとしたのである。

 この怪物たちというのはまったく統一感がなかった。羽の生えた怪物、四足歩行の怪物、半分透けているような怪物と、とりあえず呼び出したという感じがしてしょうがない。まともに統率された軍団ではなかった。
以下略



86: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/04/14(火) 04:54:29.04 ID:KlUD8s2/0

 何十回と引き金を引いたあと、少ししてから空を飛ぶ悪魔たちが落ちていった。まだまだ空を飛ぶ悪魔は多い。空はほとんど追いかけてくる悪魔たちで占められている。しかしそれでも何匹かの悪魔は落ちていた。

 京太郎の乱射が続いた後、空を飛ぶ悪魔たちからの攻撃が緩んだ。そうするとスポーツカーが一瞬、無重力状態になった。何が起きたのか把握できたのはディーだけだった。

以下略



87: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/04/14(火) 04:57:24.06 ID:KlUD8s2/0
 怪我を回復している虎城を確認して京太郎は助手席に戻った。

 そしてあっという間に窓から体を乗り出し、はるか上空を睨みつけた。助手席に戻るときに、スポーツカーの中にある不思議な空間に放り出されていたデリンジャーを拾っている。

 京太郎が動き始めたのは、不思議な気配を感じたからである。なんとなく何かが来ているような気がする。そんな不思議な気持ちに従って、京太郎は動いたのだった。
以下略



265Res/788.70 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice