過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
1- 20
112: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 01:59:06.11 ID:NGKYIe+ko

「正直言って、何で生きてるのさ?」

 周子の目の前の燃やし尽くした火炎の先、開けた視界の向こうには服をいくらか焦げつかせながらも、依然健在な義手の女が姿勢を低くしながら周子の方を見ていた。
 空中の義手たちは周子を迂回するように、義手の女の背後に着く。
以下略



113:>>112修正『問題』→『実際問題』 ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 02:03:13.23 ID:NGKYIe+ko

「正直言って、何で生きてるのさ?」

 周子の目の前の燃やし尽くした火炎の先、開けた視界の向こうには服をいくらか焦げつかせながらも、依然健在な義手の女が姿勢を低くしながら周子の方を見ていた。
 空中の義手たちは周子を迂回するように、義手の女の背後に着く。
以下略



114:>>112修正『問題』→『実際問題』 ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 02:04:45.58 ID:NGKYIe+ko

「しかし本当に今日は妙な日ね。

こんな怪獣大戦争みたいなことはあんまりないわ」

以下略



115: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 02:05:46.83 ID:NGKYIe+ko

 故に周子も、数十にも及ぶ狐火を背に従え、白き多尾を凛と靡(なび)かせる。
 化生としての姿を隠すことなく、その耳も、その尾も、その獣爪もむき出しで義手の女に構える。

「狐火『金平灯』」
以下略



116: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 02:06:22.38 ID:NGKYIe+ko

 義手の女は眼前に爆風が立ちふさがるが何も気にせずに突っ込む。
 それに合わせるように周子は爪を振り上げ目の前に振り下ろす。

 爆風から飛び出てきた義手の女と腕と、周子の振り上げた爪がぶつかり合い、鋭い金属音と爆風さえ跳ね除ける衝撃が生み出される。
以下略



117: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 02:07:02.26 ID:NGKYIe+ko

「甘い、ね」

 だが周子は振り上げた腕を裏返し、義手の女の足を掴む。
 義手の女は脚を掴まれた途端に力の入れ方を変えて状態を起こし、周子の手を蹴ってその頭上へ跳んだ。
以下略



118: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 02:07:55.15 ID:NGKYIe+ko

 周子の数歩前に着地した女は、その際に曲げていた膝のばねを思い切り解放し、再び周子に一直線に進む。
 鋭く形作られた貫手は周子に向けられ、迫りくる。

「『火ノ狐』」
以下略



119: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 02:08:44.37 ID:NGKYIe+ko

 依然義手の銃弾と火球の弾幕は二人を中心として飛び交っており、二人の戦闘のすぐ隣でミサイルと火球が爆発していた。
 されど二人の動きは止まらず、いまだ両者致命傷ともいうべき傷を一切負っていない。

 絶えず義手から放出される弾丸と、狐火から生み出される火球は二人の周囲で飛び交い嵐のように熱風が吹き荒れる。
以下略



120: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 02:10:23.13 ID:NGKYIe+ko

 両者は右腕の爪と義手が一度打ち合った後、同時に半歩足を下げる。
 その瞬間に周子の両腕が、赤い炎で包まれたのちにじりじりと色を変え、青色の炎へと変化する。
 両腕にまとった陽炎は、これまでの『現象』としての炎とは違う底知れぬ脅威を纏っていた。

以下略



121: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 02:10:52.77 ID:NGKYIe+ko

 だが女が両手の握りこぶし一杯に持ち出したのは、先ほども見た大量のガラス玉。
 それをすべて周子に向け、投げつける。

 その過程でガラス球から這い出てきた大量の義手はジェット推進によって一斉に周子の元へと迫りくる。
以下略



122: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 02:12:29.20 ID:NGKYIe+ko

 その位置は周子から距離を取った直線上20数メートル先の辺り。
 そして爆音と火柱が晴れれば、探った通りその辺りに義手の女は立っていた。

「今日は時間も押しているし、ここらへんでお開きにしましょう」
以下略



833Res/856.52 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice