過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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122: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 02:12:29.20 ID:NGKYIe+ko

 その位置は周子から距離を取った直線上20数メートル先の辺り。
 そして爆音と火柱が晴れれば、探った通りその辺りに義手の女は立っていた。

「今日は時間も押しているし、ここらへんでお開きにしましょう」
以下略



123: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 02:13:08.38 ID:NGKYIe+ko

「もし次会うときがあれば、もっと素敵なおもてなしをしてあげるわ。

あなたのより大切な何かといっしょにね。……ギャハハ」

以下略



124: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 02:14:01.88 ID:NGKYIe+ko

「……はぁ」

 周子は敵のいなくなったこの場で、小さくため息をつく。
 数年ぶりの強敵、そして数世紀は見たことない狂気が姿を消した今、周子の肩の力がようやく抜けた。
以下略



125: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 02:14:42.99 ID:NGKYIe+ko


 時は少し戻り、周子と義手の女の戦闘が激化した頃合い。
 紗枝が周子の背後に漂う義手に気づいた少し後のことだ。

以下略



126: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 02:15:31.04 ID:NGKYIe+ko

「ウオオオオオォォォォオオオオ!!!!!!!!」

 少女の四肢に一つ一つゆっくりと杭を打ち付けていた黒鬼は打つべき最後の1本を禍々しい咆哮と共に打ち終わる。
 四肢に打ち込まれた杭と、胴体に深々と突き刺さった大太刀はアーニャの動きを物理的に完全に封じ込めた。
以下略



127: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 02:16:19.79 ID:NGKYIe+ko





以下略



128: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 02:16:57.54 ID:NGKYIe+ko

「あ……え?」

 続けていた呪文もその衝撃によって中断してしまう。
 脳裏を駆け巡った膨大な情報は、いまだ未成熟な少女である紗枝の思考を混乱させるのは容易であった。
以下略



129: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 02:17:37.28 ID:NGKYIe+ko

 これまで出していた式もいつの間にか手元の式符に戻っており、まるですべての作業をいつの間にか終わらせていたかのような状況であった。

「うちは……ちゃんとできたんか?」

以下略



130: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 02:18:24.01 ID:NGKYIe+ko

「あ、周子はん。いつの間に終わったんどすか?」

 想い人が無事であることを確認できた紗枝は、周子に先の戦いについて尋ねた。
 だが周子は苦々しい笑みを浮かべ、すこし罰が悪そうである。
以下略



131: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 02:19:00.53 ID:NGKYIe+ko



「なんのことや?周子はんがちゃんと守ってくれはったから、何も怖くはなかったんどすけどなぁ」

以下略



132: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 02:19:45.97 ID:NGKYIe+ko

 本当は跳びあがるほどに嬉しかった紗枝なのだが、果たして自分は本当に周子に頼まれたことを完遂できたのか定かでないのに、こんなご褒美をもらっていいのかという後ろめたさがあった。
 だがやはりそれを確かめる術を持たない紗枝は、そのことを黙っていることにした。

 それでも一つだけ、気になることが紗枝にはあった。
以下略



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