過去ログ - 乃々「ここ、どこなんですか……」
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21:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:28:56.82 ID:gs2y2Pp50

だが今の銃声で悲鳴を上げたことが完全に広場の群衆の気を引いてしまったのか、それまで磔台を見ていた者達の視線が
すべて、隠れようとする乃々を捉えてしまう。

群衆「「「UOOOOOOOO!!!」」」
以下略



22:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:29:37.80 ID:gs2y2Pp50

本当はこのまま眠ってしまいたいほどの疲労感が襲い始めてきているのだが、先ほどから広場の扉を乱暴に叩き続けている
大男の姿をすでに視界に捉えてしまった以上、眠ることも出来ない。

乃々(……ゲールマンさんの所に帰るための灯りからは随分離れてしまいました……うぅ……いぢめですか)
以下略



23:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:30:18.14 ID:gs2y2Pp50

乃々(階段から降りてきてる人たちが、もう少し階段から離れた瞬間に……? それともいっそいなくなってくれるのを
期待してもうちょっとだけ様子をみて――)

だが乃々に様子をみる時間はなかった。ぞわりと背筋に走った悪寒を頼りに後ろを振り向くと、先ほどまで広場の扉を
以下略



24:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:31:16.37 ID:gs2y2Pp50

階段を駆け上り一息つこうとした乃々は、けれど執念深く追いかけてきた肉の爛れた犬達に追い立てられ、そのまま
反対方向にあった階段を駆け下りて逃げる。その先は多少広い空き地となっており、ぱっと見ただけでは完全に他の
道がなくなっている袋小路になっているのだった。

以下略



25:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:32:26.08 ID:gs2y2Pp50

肉の爛れた犬1「GUA……」

乃々「や、やった……!」

以下略



26:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:33:20.09 ID:gs2y2Pp50

乃々「ひ……あ……」

恐怖で声が出ない。後退り、もはや建物の壁にまで追い込まれた乃々の脳裏にはこれまで生きてきた体験が次々と
思い起こされる。
以下略



27:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:34:28.56 ID:gs2y2Pp50

???「獣狩りの群衆が騒ぐわ屍犬がなにかを追いかけてるわと、様子を見に来てみれば……おい、無事か」

乃々「…………あ」

以下略



28:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:35:32.50 ID:gs2y2Pp50

乃々「あ、そうでした……」

犬に奪われ吹き飛ばされた斧と銃を回収した乃々は、どこも壊れていないことを確かめると少しだけ安心し息を漏らす。

以下略



29:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:36:23.68 ID:gs2y2Pp50

乃々「それで、あの、一緒に来てもらっていいんですか……?」

ガスコイン「構わん。どうせお前に同行している最中でも俺の目的は達成出来る。それと言っておくが、お前も一応狩人なら
これからは躊躇するな。この夜に姿が見えたらそれはもう獣、そうでなくともやがて獣になるのだから」
以下略



30:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:37:19.73 ID:gs2y2Pp50

乃々(そうだ、私……あの獣にツアー会場で襲われて……でもなんで、こんな所にいるはずの獣が会場に……)

ガスコイン「ウラァアアアアア!!」

以下略



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