77: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/18(土) 11:05:06.73 ID:tyHAVLhO0
見習い「死神さんには言いました!?」
魔女「何故だ?」
見習い「何故って…だって死神さんは師匠の気持ちに気付いていないんじゃ」
78: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/18(土) 11:05:34.47 ID:tyHAVLhO0
魔女「さて、話はここまでだ」
師匠はすっと立ち上がった。
その動作はあまりにもいつも通りで、堂々としていて――
79: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/18(土) 11:06:09.34 ID:tyHAVLhO0
魔女「――ふっ」
師匠は困ったように肩をすくめた。
魔女「お前に好かれているとは思わなかったよ。こんな秘密ばかり作る師匠で、すまなかったな」
80: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/18(土) 11:06:39.19 ID:tyHAVLhO0
死神「…本当にいいのか」
魔女「構わん。早くやれ」
魔女は表で待たせていた死神に、無防備な立ち姿で一言、殺せと言った。
81: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/18(土) 11:07:09.10 ID:tyHAVLhO0
見習い「うぅっ、えうっ」
私は星空の下、溢れ出る涙を止めることができなかった。
師匠は受け入れようとしている。なのに感情は割り切ることができない。
82: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/18(土) 11:07:35.32 ID:tyHAVLhO0
それと似たようなことが、死神にも起こっていた。
死神「何だよ、これは…」
流れ星が流れたのは、自分の仕事が終わったと同時の事。
83: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/18(土) 11:08:12.40 ID:tyHAVLhO0
一方、その頃――
魔女「…ん?」
気付けば知らない場所にいた。
84: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/18(土) 11:08:47.21 ID:tyHAVLhO0
魔女「ふ、ふふふ…」
見習いは村娘時代の自分。
ほんの気まぐれで造ったクローンだった。だというのに。
85: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/18(土) 11:09:19.11 ID:tyHAVLhO0
死神が地獄に戻ってきたのは、それから少し経ってからだった。
地獄の主「ご苦労だったな」
死神「いや別に。これが仕事だからよ」
86: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/18(土) 11:09:59.06 ID:tyHAVLhO0
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見習い「…ふぅ」
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