過去ログ - やはりわたしの青春ラブコメはまちがっている。
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1: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 18:44:28.51 ID:+4eN97YB0
 『俺ガイル』一色いろはルートになります。
 10.5巻まで読了済みです。
 その後の展開として書いています。
 アニメしか見てない方やまだ全て読んでない人はネタバレ注意。
 一色いろはの一人称で進みます。

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2: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 18:45:51.91 ID:+4eN97YB0

 序章 だから一色いろはは幸せを願う。


「あのね、ヒッキー……」
以下略



3: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 18:47:01.54 ID:+4eN97YB0
 あれから、なのかな……先輩が変わったの。
 鬱陶しく付き纏ってたから分かる。
 先輩が頑張ってたのは知ってる。
 今までとは違うやり方で、一人で解決に向かわせようとはせず、結衣先輩にも雪ノ下先輩にも頼ってた。
 まあ、わたしには頼ってくれなかったんですけど。
以下略



4: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 18:48:10.76 ID:+4eN97YB0
 そういう顔したらダメですよ!
 結衣先輩は多分分かってたんですから!

「あの、ね……分かってた、分かってたんだ……あたし。その、さ、それでも……っ! 言いたかったっ、から……っ。あはは……こんなの迷惑なだけ、だよね……ごめんね」
「それは、それは違うぞ由比ヶ浜。俺さ、その……なんつーか、思い上がりもほどほどにしとけって思いながらもどっかで……お前が俺のこと好きなんじゃねーかって思ってた」
以下略



5: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 18:49:14.62 ID:+4eN97YB0
 え、いや、ほんと成長したなこの人……。
 結衣先輩もそれが分かってるから、こんな笑顔になれるんだろうな。
 あ、バス……。

「もう、行かないと……か」
以下略



6: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 18:50:21.92 ID:+4eN97YB0
 え?
 今の分かったの?
 わたし全っ然分かんなかったんですけど。

「流石にアレじゃ分かんないよ……」
以下略



7: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 18:51:13.70 ID:+4eN97YB0
 え?
 今の分かったの?
 わたし全っ然分かんなかったんですけど。

「流石にアレじゃ分かんないよ……」
以下略



8: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:00:46.07 ID:+4eN97YB0

「せんぱーいっ!」

 え、ちょっ、そのまま行っちゃうのっ!?
 ちょっ、待っ!
以下略



9: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:01:28.66 ID:+4eN97YB0
「お前なぁ……」

 はぁ、と長嘆息する先輩。
 呆れてものも言えないってやつですかね。
 実際のとこ、素っていうか先輩相手だと自然に出ちゃうだけなんですけど。
以下略



10: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:05:03.22 ID:+4eN97YB0
 先輩と一緒にお茶してるとこを見られるとか超リスキー。

 先輩が嫌ってわけじゃなくて、もしそんなところを見られて噂にでもなった日には先輩に近づけなくなってしまうから。
 わたしが近づこうとしても、きっと離れていってしまうだろうから。

以下略



11: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:06:01.16 ID:+4eN97YB0
 ずずっと差し出されたカフェオレを飲みながら、チラッと先輩を表情を見る。
 うわぁ、いつも通りだ……。

「先輩も結構あざといですよねー……」
「ばっか、ばかお前、これは素だ」
以下略



12: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:06:42.40 ID:+4eN97YB0

「え、だって、あの人以外で先輩に友達なんているわけないじゃないですか。妄想かなんかですか? そういうの引きます現実見ましょうよ」
「妄想じゃねぇよ!」
「具体的には?」
「そりゃ、まあ、戸塚とか、戸塚とか……あと戸塚?」
以下略



13: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:07:17.89 ID:+4eN97YB0

 そうでもないですよー。
 自分が誰のことが好きか、改めて分かっちゃったりしますし。

「わたしも……葉山先輩は憧れでした。まあ、先輩の言う憧れとは違いますけどね」
以下略



14: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:08:01.07 ID:+4eN97YB0

 先輩が雪ノ下先輩に告白して壊れるなら、結衣先輩が先輩に告白したって壊れる。
 でも、今回、奉仕部はきっと壊れない。
 先輩が変わったから、結衣先輩が笑顔になれたから。

以下略



15: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:08:38.67 ID:+4eN97YB0

 苦々しい表情を浮かべたまま、ぽつぽつとつぶやく。
 一つ一つ噛み締めるように、自分を納得させるように。

「でも、それが正しかったのかも分からない、と」
以下略



16: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:09:11.85 ID:+4eN97YB0

「そんな適当なことはできねぇだろ。あいつだって、そんなのは望んでないはずだ……」

 先輩は口頭こそ勢いよく話し始めたが、言葉尻にいくに連れてどんどんと自信のない声色に変わっていく。

以下略



17: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:09:55.31 ID:+4eN97YB0
 誠実な先輩ってのもまた珍しいものだけど。
 なんというか、似合わな過ぎて全身がむずむずする。

「正しい結論なんてないんですよ……だいたい、正しいかどうかなんて誰にも分かりませんし。それに、間違ったっていいんです」

以下略



18: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:10:36.49 ID:+4eN97YB0

 相変わらずな反応に頬が緩みそうになるのを堪え、不満を滲ませた声で言う。
 先輩は脱力した様子でふるふると首を振った。

「分かんねぇけど……それはねぇよ、多分」
以下略



19: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:11:19.83 ID:+4eN97YB0

 遅れて出てきた先輩の右腕に抱きつき、がちがちに凍りそうな身体をすり寄せる。
 うわぁ、とそんなことを言い出しそうな顔で右腕だけをぴんと伸ばし、なんとか距離を取ろうとしている先輩を見ると少しばかり寒さも和らいだ気がした。

「なんでお前なんにも持ってねぇんだよ……なんなの? 最近の女子高生はそんなに気合い入ってるの? っつーかそんなに寒いならスカート折るなよ。そもそも三月は普通寒いだろ」
以下略



20: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:11:56.32 ID:+4eN97YB0
 そんなわたしのことを見ていたようで、なにか幼い子でも見るような温かい眼差しを向けられた。

「……忙しいやつだな」

 先輩のせいですよ、なんてことは言えなくもなかったけど、どこか気恥ずかしかったので頬を膨らめて睨みつける。
以下略



21: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:12:40.90 ID:+4eN97YB0
 じーっと観察していると、わたしに気づいたようだ。
 わたしと先輩を交互に見て目をキラキラと輝かせる。

「こんにちはー。先輩の後輩の一色いろはです。よろしくねー」
「こんにちはー! 妹の小町ですっ! お、お兄ちゃんとはどういう関係でっ!?」
以下略



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