187:名無しNIPPER[saga]
2015/06/26(金) 00:03:59.73 ID:AcBC3WIDO
 「ほら、見せてみろ」 
  
  
 少女の細い指が伸びてくる。払いのけたかったが、それすらも出来なかった。いま触れられたら、きっとこの体は砕け散る。そんな恐怖が、混乱の渦を加速させた。 
  
188:名無しNIPPER[saga]
2015/06/26(金) 00:06:14.85 ID:AcBC3WIDO
 「ほら、見せてみろ」 
  
  
 少女の細い指が伸びてくる。払いのけたかったが、それすらも出来なかった。いま触れられたら、きっとこの体は砕け散る。そんな恐怖が、混乱の渦を加速させた。 
  
189:名無しNIPPER[saga]
2015/06/26(金) 00:12:01.80 ID:AcBC3WIDO
 今回はこの辺で。 
  
 最後の方、ミスがあったので修正しました。申し訳ないです。 
  
 では、ここまで読んで頂いた方、ありがとうございました。 
190:名無しNIPPER[sage]
2015/06/26(金) 00:18:59.44 ID:0apErWCoO
 乙です 
191:名無しNIPPER[sage]
2015/06/26(金) 08:52:08.67 ID:6XfxbWHzO
 このスレ見て久しぶりにロスカラプレイしたけどやっぱ面白いわ 
 このSSだとどのルートにいくのか期待 
192:名無しNIPPER[saga]
2015/06/26(金) 09:34:15.29 ID:AcBC3WIDO
 「今は動くな」 
  
  
 そう言われた。従うしかない。息は絶え絶えで、思考もはっきりしない。膝にも力が入らなかった。動けと言われても動けない状態である。 
  
193:名無しNIPPER[saga]
2015/06/26(金) 09:45:57.53 ID:AcBC3WIDO
 「立て。そろそろ動ける筈だ」 
  
  
 「…………」 
  
194:名無しNIPPER[saga]
2015/06/26(金) 09:59:26.60 ID:AcBC3WIDO
 ライは俯いた。すれ違う街の人間、笑い声、音楽、映像。そういった周囲の万物が、今はどうしようもなく空虚に感じられる。そしてなにより、そう思う自身の心が一番虚ろで空っぽなのだと、理解させられた。 
  
  
 この少女も、そう思っているのではないか。 
  
195:名無しNIPPER[saga]
2015/06/26(金) 10:14:23.67 ID:AcBC3WIDO
 「お前の力は全てを壊す。それは私にとって不都合だ」 
  
  
 「……力? その力というのは、一体なんだ」 
  
196:名無しNIPPER[saga]
2015/06/26(金) 19:19:23.86 ID:AcBC3WIDO
 この状態から抜けだせるのなら、何にでも縋ろう。それが藁でも悪魔の手でも、関係なく握るだろう。 
  
  
 もう、誰かに迷惑を掛けるのは嫌だ。 
  
197:名無しNIPPER[saga]
2015/06/26(金) 19:36:32.28 ID:AcBC3WIDO
 自分が何をしたいのか。分からない。記憶探し以外のことを、なるべく考えないようにしていたからだ。そしてそれは、これからも変わらないだろう。 
  
  
 記憶を取り戻せば、きっと分かる。そう思うしかない。そのためなら、ギアスだろうが何だろうが、利用してやる。 
  
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