過去ログ - 一色いろはの告白攻撃!
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1:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 21:57:07.17 ID:ljpOWTSAO
八陽をまだ完結させてないのに八色を投稿しちゃった
掃除していたら去年下書きしたこの話が出てきたからです

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2:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 21:57:47.24 ID:ljpOWTSAO
夕暮れ時、昼と夜の境目であるその時間
放課後多くの生徒が学園から去ったころ、生徒会室には一人の男と女がいた。
女性の名は一色いろは。総武高の生徒会室の主である。
もう一人はプロのボッチである比企谷八幡。どうやらいろはに話があると言われて、この生徒会室に連れてこられたようだ。
顔が赤く、どこか落ち着きのないいろは。そんないろはを不審そうに見る八幡。
以下略



3:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 21:58:16.66 ID:ljpOWTSAO
「……一色…おまえ…」

ついにさっきほどまで沈黙を守っていた八幡の口が動く。
いろはの心に告白を今すぐ聞きたい期待と振られるかもしれない不安が渦巻く。
相反するその二つの気持ちはいろはを葛藤させる。
以下略



4:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 21:58:52.78 ID:ljpOWTSAO
「エイプリールフールはとっくに過ぎているぞ」

「………えっ?」

真顔で語った八幡の返事はなんともまぬけなものだった。
以下略



5:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 21:59:20.07 ID:ljpOWTSAO
「違います!それにここは生徒会室ですよ!普通の生徒がいるわけないじゃないですか!」

無実を訴える被告人のようにムキになるいろは
それは当然だ。せっかく覚悟を決め、勇気を振り絞って告白したのにこのままなかったことにされるなんてたまったもんじゃない。

以下略



6:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 22:00:32.30 ID:ljpOWTSAO
「そんなのいませんよ!」

「あれ変だな? 人の気配が感じられないプロのボッチのオレの聞き耳スキルはMAXのはずだが…」

「だから、そんな人いませんてば!」
以下略



7:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 22:02:30.15 ID:ZVw4UOiuO
期待せざるをえない


8:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 22:05:11.34 ID:0kWyNpu2o
本筋をシリアスに、しかも謎解きっぽく事件の少しずつ輪郭を表していく。
一方でキャラの性格を掴みながらの日常コメディに妥協がない。

冗談抜きで市販レベルなんだが何者だよ


9:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 22:11:49.34 ID:ljpOWTSAO
「だったら偽物だな!おまえ!一色をどこへやった!目的はなんだ!逆恨みした相模の差し金か!」

警戒態勢に入った。普段気だるそうな八幡の腐った目に力がこもる。

「違うって言っているじゃないですか!」
以下略



10:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 22:13:14.29 ID:ljpOWTSAO
「しかしどうみても本物の一色に見えるな…プロのボッチであるオレの観察眼を欺くとはなんて変装技術だ」

「いいかげんに…」

「まさかおまえメタモンか!いやモシャス使って化けているのか!それともFF5のメタモルファかなんかで」
以下略



11:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 22:14:49.25 ID:ljpOWTSAO
「たしかに以前の私なら見向きもしませんでしたね…けど、それはあくまで以前の私、先輩の他の人にはない良さを知ってから、なんか葉山先輩の事が薄ペラく感じられて…」

(そうか…一色も気づいたのか)

(仮に一色と葉山が付き合ったとする。当然ハヤマスキーの女子達や一色にいい印象持ってなかった女子達は一色に対して嫌がらせをするだろう。
以下略



12:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 22:16:10.54 ID:ljpOWTSAO
「それに先輩はなんだかんだで優しいじゃないですか。目は腐っているけど高スペックだし、顔も整っているし」

「目が腐っているは余計だ」

どうやら本物とわかってもらえたようでホッとする一色。だが油断すればうやむやにされて終わってしまう。
以下略



13:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 22:17:26.18 ID:ljpOWTSAO
「おまえはオレに問題事を解消してもらったことで多少好感を持った。そして葉山のことで落ち込んでいたお前の近くにいたオレに少し優しくされ、普段から本音言っても距離とらず変わらぬ対応するオレは猫かぶらず接する相手だった。
つまりだおまえへのオレへの感情は恋ではなく楽だ」

「楽…?」

以下略



14:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 22:19:12.74 ID:ljpOWTSAO
「先輩のこと本当に好きですよ!!」

「だからそれはかん「勘違いなんかじゃありません!!」…」

「私が突発的に先輩を好きになったと思っているんですか!? それは違います。3ヶ月前、先輩が気になってきたころ自分でも勘違いかもと思ったことありましたが…それからさらに先輩と接しているうちに
以下略



15:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 22:20:48.10 ID:ljpOWTSAO
「ふふ…やっぱり先輩はなんだかんだいって優しいですよ。他の男だったら気にせず、とりあえず付き合っておこうとか考えるものなのに」

「…買い被りすぎだ。ただ、そんな器用なコミュ力がオレにないだけだ」

「ここで当たり前だと言わないそんな先輩のひねくれたとこも私は好きですよ♪」
以下略



16:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 22:23:46.90 ID:ljpOWTSAO
「おまえの気持ちはすごくうれしい…こんなこと言ってくれたのはおまえが初めてだ。おまえの言っていることが本当だというのは頭では理解できているんだが
過去の黒歴史やトラウマのせいで感情がついてこれていないんだ…まだオレの中で疑う気持ちが消しきれずにいる…頭の中がこんがらがって思考が働かない。
だからすまんが考えさせてくれ…心の整理とかちゃんとできてから返事を返す」

「あっ、まってください!先輩どこにいくんですか!?」
以下略



17:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 22:25:39.42 ID:ljpOWTSAO
「い、いし…ん!?」

八幡の目が驚きで見開く。
振り向いた瞬間自分の唇が防がれたからだ。

以下略



18:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 22:26:55.46 ID:ljpOWTSAO

「責任とってくださいね///この私がファーストキスあげたんですから……」



以下略



19:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 22:30:14.54 ID:ljpOWTSAO
強気なセリフとは裏腹にいろはの顔はトマトのように赤かった。
あまりの出来事に頭が働かない八幡はパクパクと金魚のように口を動かしていたが、やがて目を閉じ、フッと笑った。
そして目を開けいろはを見つめる。
その目はわずかに澄んでいた。

以下略



20:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 22:32:36.34 ID:ljpOWTSAO
「オレ、今からできりだけがんばることにするわ」

「具体的にはどんなことを?」

「まずは苦手な数学を平均点とれるようにする」
以下略



21:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 22:33:46.52 ID:ljpOWTSAO
約二週間後

町「お兄ちゃんこれから一色さんとデート?」

「あ、ああ。できるだけカッコいい服装で来るようにいわれているが、よくわからなくてな…」
以下略



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