過去ログ - 千早「12色のクレパス」
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37:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:01:22.68 ID:wlnW7ggg0
 ふと、プロデューサーの顔を見ると、ニコニコ笑っている。

 大事なのは、お客さんを喜ばせたいと思う気持ち――そう言いたかったのか?
 って聞くと、そうだな、って言ってプロデューサーは続けた。

以下略



38:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:04:18.53 ID:wlnW7ggg0
 いきなり何か、褒めちぎられたから、自分、どうしたらいいか分からなくて――。
 うぎゃーやめてよー! って叫ぶしかなかった。

 そりゃ、確かに自分は完璧だけど、何でいきなり改まってそんなことを言うんさー!
 大体自分、強がってないし自滅しないし、泣き虫じゃないぞ! って文句言った。
以下略



39:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:07:22.20 ID:wlnW7ggg0
 実はね――自分、本当は961プロに入るつもりだったんだ。

 沖縄の兄貴に啖呵を切って上京してきたから、絶対成功してやるんだって――。
 だから、実績のある事務所に入ろうって、そう思ってたんさー。

以下略



40:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:11:21.22 ID:wlnW7ggg0
 や、やめろーっ!! ブタ太はお肉じゃないぞー!!
 って、とにかく夢中で自分より体格の大きいその子を後ろからガシィーッて捕まえて!

 やいのやいのしてるウチに、今度はハム蔵が草むらから飛び出してきた。
 それで、その後を追うように、プロデューサーがやってきて――。
以下略



41:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:13:46.73 ID:wlnW7ggg0
 とまぁそんなワケで、プロデューサーは自分や貴音にとっても恩人なんさー。
 なるべく、自分ならではの独特な視点から語ってみたつもりだぞ。
 お仕事に対する一生懸命さは、たぶん他の皆も話してるだろうし。


以下略



42:名無しNIPPER[sage]
2015/10/24(土) 16:17:11.65 ID:5rfh7OWm0
良いなーこの感じ
過去作あったよね、似たの読んだことある


43:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:18:02.63 ID:wlnW7ggg0
【4】

 善澤殿、ご無沙汰しております。

 おや、響もご一緒なのですか?
以下略



44:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:26:54.50 ID:wlnW7ggg0
 プロデューサーが亡くなったのは、およそ一年半前。
 ステージの奈落へ転落したことによる、事故死でした。

 煌めく舞台裏、鬱々たる暗い底へ転落しそうになった春香を、助けようとしたためです。

以下略



45:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:30:09.28 ID:wlnW7ggg0
 先に事務所に来なくなったのは、美希でした。

 当時の美希にとって、プロデューサーはある意味で、心の拠り所そのものでした。
 仕事に勤しむ意義を見い出せなくなった彼女の喪失感は、察するに余りあるものです。

以下略



46:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:33:35.90 ID:wlnW7ggg0
 ・・・再開・・・


 ――大変、失礼を致しました。

以下略



47:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:37:28.77 ID:wlnW7ggg0
 765プロにおいて、仕事が一人順調に進むようになって以降――。
 私に、面妖な異名が業界の中で付いて回るようになりました。

 善澤殿も、お聞きしたことがあるのかも知れませんね。

以下略



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