51:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:52:59.51 ID:wlnW7ggg0
アイドルとは、皆を輝かせる存在――。
そう、プロデューサーが自分の想いを語っていたのだと、彼女は言いました。
人々を元気づけ、勇気を与え、心に光を灯す存在なのだと。
52:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:56:03.00 ID:wlnW7ggg0
――彼女は、私の心が読めるのでしょうか?
返す言葉を無くした私に、彼女はなおも優しく語りかけます。
響ちゃんだけじゃなく、私も、皆も――プロデューサーさんも、良く知っていたのよ。
53:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:59:53.99 ID:wlnW7ggg0
私は、改めて、真っ暗な空に浮かぶ月を見上げました。
月は、自ら光輝いているのではない――。
私は、それに気づいていながら、気づかぬ振りをしていました。
54:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 17:03:28.28 ID:wlnW7ggg0
――以上が、私から語ることのできるお話です。
私を慰めてくれた彼女のことは、敢えて素性を隠してお話を致しました。
普段と違う、毅然とした態度であったために、いめぇじが崩れてしまうかと思いまして。
55:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 17:06:21.47 ID:wlnW7ggg0
【5】
あら〜、善澤さん、おはようございます〜。
随分とお早いご到着ですね〜。
56:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 17:10:42.49 ID:wlnW7ggg0
この三人で、お食事に行くことは、割と良くあったんですよ〜?
お仕事で良いことがあった時、プロデューサーさんは私達に、ご褒美をくれたんです。
他の子達の場合、一緒に遊んであげたり、買い物したり、何かをプレゼントしたり――。
57:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 17:14:03.22 ID:wlnW7ggg0
音無さんは、酔っ払うと、口調というか――人が少し、変わっちゃうんです。
あずさちゃん、焼き鳥なんてそんなわざわざ分けなくたって良いわよ、とか――。
私のことを、あずさちゃん、って呼んだり――ちょっとだけ、粗っぽくなるのかしら。
58:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 17:17:03.51 ID:wlnW7ggg0
私も、酔っ払っているものですから――それに、会話の流れもありますし――。
765プロの子達の中で、誰が一番好きなんですか〜、って――。
どうしても、そういうお話、してしまうんです。
59:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 17:19:53.07 ID:wlnW7ggg0
団結という、765プロの旗印を体現するように――。
仲間やファン、他の人達のことを大事に思わない子は、誰一人としていません。
本当に、良い子達ばかりです。
年少者はともかく、結婚しろと言われれば――。
60:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 17:22:53.64 ID:wlnW7ggg0
音無さんのお家の方が、近かったので、まずは音無さんのお家へ向かいました。
肩を抱えて、マンションの階段を上がり、バッグから鍵を探して、玄関に座らせて――。
本当は、もっと介抱してあげたいけれど、プロデューサーさんも放ってはおけません。
何とか音無さんを起こして、ちゃんと家の鍵を掛けるようにお願いし、お暇しました。
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