442: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/03(日) 22:43:55.12 ID:S7IZuXaP0
  
  束の間に天を仰いだ中佐は再び視線を戻してこちらをまっすぐに見つめる 
  
  流石に基地の1つの切り盛りを任されているほどの人物である 
  
443: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/03(日) 22:44:38.51 ID:S7IZuXaP0
  
  執務室を出ると、廊下の向こうから日下部が駆け足で向かってくるのが見えた 
  
  こちらの姿を確認した日下部は腕を大きく振りながら名前を呼んでくる 
  
444: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/03(日) 22:45:49.81 ID:S7IZuXaP0
  
   「少尉、アレです!」 
  
  
  基地の正面玄関までやってきた日下部は、目の前の空間に向かった指を差し向ける 
445:名無しNIPPER[sage]
2016/04/06(水) 13:17:18.79 ID:KLg7xSza0
 ベタだが乙!ww 
446: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/10(日) 23:14:43.48 ID:bONm3BLJ0
  
   「少尉、君嶋少尉!」 
  
  
  自分の名を呼ぶ声にハッと我に返る 
447: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/10(日) 23:15:48.95 ID:bONm3BLJ0
  
   「お前はここで待っているんだ」 
  
  
   「でも、少尉……」 
448: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/10(日) 23:16:53.48 ID:bONm3BLJ0
  
  コツコツと靴音を響かせながら足早に入り口まで足を運ぶ 
  
  乗ってきた車のエンジン音が遠くなり、代わりに建物から漏れる光が足元を照らしはじめた 
  
449: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/10(日) 23:17:55.35 ID:bONm3BLJ0
  
  彼女に案内されたのは誰も居ない応接間であった 
  
  どうせ直ぐに会うことは出来ないだろうと踏んでいたので大して落胆しなかった 
  
450: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/10(日) 23:18:47.91 ID:bONm3BLJ0
  
  肝心の本題については、想定通りと言えば想定どおりであった 
  
  そもそも五十嵐中佐の問い合わせに応じない時点で、自分が来たところで対応は変わらない 
  
451: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/10(日) 23:21:49.32 ID:bONm3BLJ0
  
   「……おかしいです、少尉さん」 
  
   「さっきから変な事ばかり聞いて」 
  
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