過去ログ - エツァリ「どこまでもお供しますよ、御坂さん」
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35:名無しNIPPER[saga]
2016/01/08(金) 21:09:41.82 ID:JH8XbMho0
エツァリには言っている意味が分からないようだった。
いや、正確には、理解したくない、の方が近いだろう。
そんなことが起こってはならない。そんなことが起こるわけがない、とでもいうように、
ぽかん、という表現が似合うような表情で、医者の説明を待つ。

以下略



36:名無しNIPPER[saga]
2016/01/08(金) 21:13:16.79 ID:JH8XbMho0

御坂美琴はベッドへ横たわっていた。
学園都市の技術は凄いと、今更ながらに実感した。
実感して、抑えがたい感激が奮い立つ。
仕方ないではないか。
以下略



37:名無しNIPPER[saga]
2016/01/08(金) 21:16:25.53 ID:JH8XbMho0

美琴にはエツァリの言っていることが分からないようで、きょとん、と首をかしげた。
そんな美琴に、エツァリは笑いかける。
それはきっと、仮面の笑顔にすら劣る出来栄えだっただろう。
継ぎ接ぎだらけの、ボロボロの笑み。
以下略



38:名無しNIPPER[saga]
2016/01/08(金) 21:23:33.37 ID:JH8XbMho0

「でも、それではきっと後悔する。
 今は一時的な逃避に甘んじれても、いつか来たるべき日に思い出したとき、今度こそ貴女は崩壊する」

今度こそ貴女は、自分を殺す。
以下略



39:名無しNIPPER[saga]
2016/01/08(金) 21:30:27.11 ID:JH8XbMho0

「だから、思い出してください――御坂さん」

少しずつ、確実に、美琴の記憶の殻が壊されていく。
満杯の杯を揺らされたように、ギリギリで保たれていた均衡が崩れて。
以下略



40:名無しNIPPER[saga]
2016/01/08(金) 21:34:43.26 ID:JH8XbMho0





以下略



41:名無しNIPPER[saga]
2016/01/08(金) 21:37:18.25 ID:JH8XbMho0

――――そうだ、見ていた。


私は、見ていた。
以下略



42:名無しNIPPER[saga]
2016/01/08(金) 21:39:37.47 ID:JH8XbMho0


思い出すのは、蒸せ返りそうなほど強烈な血の匂いと、

赤に赤を溶かし込んだ、真っ赤な世界。
以下略



43:名無しNIPPER[saga]
2016/01/08(金) 21:46:45.54 ID:JH8XbMho0


これは、彼女の記憶のレールの続き。
八月二十一日の、終わってしまった御噺だ。

以下略



44:名無しNIPPER[saga]
2016/01/08(金) 21:48:39.41 ID:JH8XbMho0
10032号の首が飛んだあと。
その全てを見終わって。

「……あ」

以下略



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