過去ログ - 真「二人の幸せのために」
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33:名無しNIPPER[sage]
2016/02/12(金) 13:22:13.16 ID:K9qNMnUs0
これはいいゆきまこ


34:名無しNIPPER[saga]
2016/02/12(金) 20:30:40.87 ID:6mipFv4H0

ライブまでの2週間、その間にも雪歩の口から何回か「愛してる」という言葉が出る事があって、その度にボクは剣で突き刺される様に心が痛んだ。
曖昧な返事しか返せないボクを疑わず、眩しい笑顔を返してくれる雪歩。その笑顔を見ることさえ辛かった。
でも、その痛みが雪歩に本当の気持ちを告白するという決意をより一層固めてくれた。

以下略



35:名無しNIPPER[saga]
2016/02/12(金) 20:33:13.34 ID:6mipFv4H0

「雪歩……ボク達が付き合いだしてから、もう半年以上経つよね。」

コクリ、と雪歩は頷く。

以下略



36:名無しNIPPER[saga]
2016/02/12(金) 20:34:48.30 ID:6mipFv4H0

「でもね……」

ゴクリ、と唾を飲み込んだ。喉がカラカラになっていた。

以下略



37:名無しNIPPER[saga]
2016/02/12(金) 20:38:12.51 ID:6mipFv4H0

二人の間の空気がピンと張り詰めたのがわかった。
ボクの言葉の意味を上手く飲み込めないのか、雪歩は言葉には表しづらい微妙な表情をしていた。
雪歩の胸にボクの言葉が染み込むまで黙って待つ事にする。

以下略



38:名無しNIPPER[saga]
2016/02/12(金) 20:40:14.87 ID:6mipFv4H0

「…………冗談……だよね……?」

やっとのことで絞り出た雪歩の声は少し掠れていた。
どうやら微笑もうとしているみたいだけど、ひどく引き攣っていてボクには泣いているようにしか見えなかった。
以下略



39:名無しNIPPER[saga]
2016/02/12(金) 20:43:25.29 ID:6mipFv4H0

「だって……だって、キスもしたし……その先もしたよね?私が大好きって言ったら真ちゃんも同じ言葉を返してくれたよね?あれは……嘘だったの?」

「嘘じゃないよ……違うんだ雪歩。」

以下略



40:名無しNIPPER[saga]
2016/02/12(金) 21:18:00.02 ID:6mipFv4H0

しばらく無言の時間が続く。

「……私は……真ちゃんと付き合えて、すごく……すごく幸せだったよ……?真ちゃんもそうだと……」

以下略



41:名無しNIPPER[saga]
2016/02/12(金) 21:21:29.48 ID:6mipFv4H0

無言。

雪歩が喋り出すのを待つ。

以下略



42:名無しNIPPER[saga]
2016/02/12(金) 21:24:17.35 ID:6mipFv4H0

――ボクはなんて最低な奴なんだろう。雪歩にこんな言葉を言わせて……。
雪歩の涙の一粒一粒がボクを咎めているかのように思える。胸がひどく苦しい。

一瞬、何もかもを忘れて雪歩を抱きしめたい衝動に駆られた。
以下略



43:名無しNIPPER[saga]
2016/02/12(金) 21:27:11.04 ID:6mipFv4H0

「――別れよう、雪歩。このまま付き合っていたら二人ともダメになってしまう。」


雪歩が震えながら伸ばしてきた手を振り払うような、拒絶の言葉。
以下略



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