過去ログ - 三つの願い
1- 20
7:名無しNIPPER
2016/03/15(火) 08:30:37.11 ID:a+M0FpcZ0
−−−

 俺、朝霧 陸人は、平凡な少年だった。
 勉強も運動も、よくも悪くもなくというか、特にこれといった長所も短所もなかった。
 そんな俺は、高翌嶺の花に恋をした。
以下略



8:名無しNIPPER
2016/03/15(火) 08:32:55.73 ID:a+M0FpcZ0
−−−

「それじゃあ、一つ目は・・・・・・冬村さんが、俺のこと好きになるようにしてよ」

 俺が言うと、ランプの精は首を傾げた。
以下略



9:名無しNIPPER
2016/03/15(火) 08:35:05.52 ID:a+M0FpcZ0
−−−

「冬村さん。何描いてるの?」
「ひゃっ・・・・・・えっと、朝霧君?どうしたの、急に・・・・・・?」

以下略



10:名無しNIPPER
2016/03/15(火) 08:37:05.71 ID:a+M0FpcZ0
「うわ・・・すごい。上手いね」
「なんか、照れるな・・・・・・朝霧君に褒められると」
「いやぁ、ホントすごいって。良かったら、今度他にも見せてくれないかな?」
「え、でも、私の絵なんて・・・・・・」
「君の絵はすごいよッ!」
以下略



11:名無しNIPPER
2016/03/15(火) 08:39:32.37 ID:a+M0FpcZ0
−−−

「いやぁ、君って本当に魔法が使えるんだね!」
「そうですけど・・・・・・どうしたんですか?今更」

以下略



12:名無しNIPPER
2016/03/15(火) 08:41:38.79 ID:a+M0FpcZ0
 翌日。俺は上機嫌で学校に向かった。
 浮かれすぎて、鼻歌まで歌うほどに。
 学校に着くと、人だかりができていた。

「あれ、何かやってるのかな・・・・・・?」
以下略



13:名無しNIPPER
2016/03/15(火) 08:43:22.08 ID:a+M0FpcZ0
 誰かがそう呟いたのが聴こえた。
 振り返ると、周りの皆が俺達、いや、俺を蔑むような目で見ていた。
 その時、1人の男子生徒が俺を睨みながら歩いてきていた。

「な、なんなんだよ・・・・・・」
以下略



14:名無しNIPPER
2016/03/15(火) 08:48:02.68 ID:a+M0FpcZ0
 それから、俺たちはいじめを受けた。
 人殺しだと罵られ、物を隠され、殴られる。
 そんな毎日が、俺たちを待っていた。
 冬村さんは、それに耐えきれずに不登校になり、俺一人に皆の怒りが浴びせられた。

以下略



15:名無しNIPPER
2016/03/15(火) 08:49:08.25 ID:a+M0FpcZ0
「な、にを・・・・・・」
「だから、やめさせるんですよ。いじめを。私の魔翌力があれば、いじめをしている人たちの命を奪うことも、学校の頂点に立つことも、世界を支配することも可能です」

 彼女はそう言って、微かに微笑む。
 たしかに、全ての頂点に立つという人生も悪くないかもしれない。
以下略



16:名無しNIPPER
2016/03/15(火) 08:51:48.83 ID:a+M0FpcZ0
「戻りました」
「山村君とかは、生き返ったの・・・・・・?」
「はい。私があなたの願いを叶えたことは、なかったことになりました」
「本当に?」
「はい」
以下略



21Res/13.52 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice