過去ログ - ゆき「亜人?」
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512: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/08/28(日) 15:11:33.36 ID:jS9uIrpkO

胡桃「ヘリのとこで拾ったんだ」

悠里「この印の場所……たしかパンフレットにあったわね」

以下略



513: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/08/28(日) 15:12:58.34 ID:jS9uIrpkO

永井は立ち上がり、そそくさと倉庫の方へ戻っていった。


美紀「……」
以下略



514: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/08/28(日) 15:14:08.49 ID:jS9uIrpkO

−−翌日・屋上


胡桃は手すりに背中を預けながら、屋上に腰をおろし空を見上げていた。この季節、あと数時間もすれば、薄く広がる雲と空色のコントラストが、だんだんと強まる日差しの光量の強い白色に消えてゆくだろう。だがいまはまだ、青い空に浮かぶ雲のゆくえを気ままに堪能できる時間帯だった。綿菓子を思わせるふくらみのある巨大な雲が、上空で乱れる大気のせいで、空に横たわる一本の河のように形を変えた。
以下略



515: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/08/28(日) 15:15:19.25 ID:jS9uIrpkO

永井「気づいてると思うけど、体温と痛覚に異常がある」

胡桃「……」

以下略



516: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/08/28(日) 15:16:10.57 ID:jS9uIrpkO

胡桃「もし、あたしになんかあったらさ、みんなのこと頼んでもいい?」

永井「そのときの状況次第だ。集団行動にメリットがあると判断すれば、僕は彼女達についていく」

以下略



517: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/08/28(日) 15:17:15.70 ID:jS9uIrpkO

永井は手すりから身体を離した。さきに行くぞと胡桃に声をかけると、胡桃はもうすこしここにいると言った。屋上のドアを開けると、永井のちょうど目の前にドアノブに手をかけようとしたら、向こう側から勝手に開いたので手を引っ込めた美紀がいた。


美紀「先輩」
以下略



518: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/08/28(日) 15:18:05.05 ID:jS9uIrpkO

−−三階・教室


胡桃と美紀が屋上から戻ると、永井たち三人が教室の掃除をしていた。由紀と悠里は箒とちりとりで床を掃いている。その横を永井が机を後ろへ運んでいった。
以下略



519: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/08/28(日) 15:18:54.58 ID:jS9uIrpkO

美紀「ずるいです。こんなに下手なのに……」

由紀「まだだよ」

以下略



520: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/08/28(日) 15:20:43.50 ID:jS9uIrpkO

卒業式と卒業旅行の準備が終わった。教室には五つのパイプ椅子が並べられ、黒板には卒業生四名の名前と永井のイニシャルが綴られている。その横には、永井の顔の特徴をよく捉えたイラストがデフォルメされ描かれていた。これは美紀が作したものだった。

教壇の飾り付けを終えた胡桃は、教室の外のプレートの下に会場案内の書を貼りに行った永井がまだ戻ってこないことを訝しんだ。様子を見に行くと、ドアのすぐ横の柱に貼られた半切があるだけのがらんどうの廊下だけが残されていた。

以下略



521: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/08/28(日) 15:21:44.91 ID:jS9uIrpkO

胡桃「つーか、なんなんだよ、あいつ。卒業式バックれたうえに発砲って。不良かよ」

美紀「不良はふつう拳銃は撃たないと思いますけど」

以下略



522: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/08/28(日) 15:22:49.74 ID:jS9uIrpkO

由紀「でも、太郎丸にはやさしかったよね」

美紀「……そうですね」

以下略



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