3:名無しNIPPER[saga]
2016/03/21(月) 23:50:21.86 ID:2KCsZntu0
彼は昔から色んな質問を杏にしてきた。
「もし、一億円当たったらどうする」とか「もし、アイドルじゃなかったらどうしていた」とか。それはどれも大した意味もない、くだらないやつだった。
決してお喋りというわけではなく、多分何も考えてないだけで、ふと思いついた疑問をなんとなく口でなぞっているだけなんだろう。
そんな質問じゃこっちだって思考停止する。
4:名無しNIPPER[saga]
2016/03/21(月) 23:59:39.85 ID:2KCsZntu0
「一人で寝るよりは、二人の方がいいだろう」
星屑の点と点を線で繋ぐように、今を紡いできたお前とだから。
5:名無しNIPPER[saga]
2016/03/22(火) 00:20:35.53 ID:w8NWr5C/0
☆
6:名無しNIPPER[saga]
2016/03/22(火) 00:27:50.38 ID:w8NWr5C/0
「昨日寝不足だったんだよ、足が痺れたせいで」
彼女は大きな目をくりくりとさせながら、可愛らしく首を傾げる。へにゃりとした口と相まって、猫のような小動物を連想させる。
7:名無しNIPPER[saga]
2016/03/22(火) 00:36:27.18 ID:w8NWr5C/0
「杏ちゃん、旦那さんとはどう?」
「プロデューサー?」
8:名無しNIPPER[saga]
2016/03/22(火) 00:46:28.80 ID:w8NWr5C/0
☆
9:名無しNIPPER[saga]
2016/03/22(火) 00:51:06.83 ID:w8NWr5C/0
308号室のプレートを確認し、その前で深呼吸をする。
扉の代わりに申し訳程度にかかっているカーテンを軽い力で引いてやれば、そこには寝転びながら週刊誌を読んでいる彼がいた。
そばにはイヤホンがつながったままのラジオが転がっている。
10:名無しNIPPER[saga]
2016/03/22(火) 01:05:58.60 ID:w8NWr5C/0
「……プロデューサーってさ、どうなの」
「どうって?」
11:名無しNIPPER[saga]
2016/03/22(火) 01:15:44.52 ID:w8NWr5C/0
☆
12:名無しNIPPER[saga]
2016/03/22(火) 01:21:35.33 ID:w8NWr5C/0
「セックスがしたいな」
「杏と?」
13:名無しNIPPER[saga]
2016/03/22(火) 01:26:50.98 ID:w8NWr5C/0
まぁ、実際ああしたいこうしたいと言われるとめんどくさいので、これはこれでいいのかもしれないとも思いはするけれど。楽だし、なんたって家からも出なくていい。
一人で納得してふと我にかえれば、杏はいつの間にか彼に体を羽交い締めにされていた。後ろから抱えられベタベタと太ももとか胸とかを撫でられる。
さらに杏を弄ろうと下の方にも伸びてきた手を無理やり抑えつけて、彼の瞳を覗き込む。
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