過去ログ - 響「貴音!?」たかね「めんような!」その2
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47: ◆ccGlDikGP2[saga]
2016/03/22(火) 20:32:16.03 ID:p1xr7Yhy0

 従者「ずいぶんと意地悪なことをなさるのですね。試練の本当の内容も、ついに明かさずじまいで」

 使者「教えたところでどうなります。せいぜいあの娘が浮かれるくらいのものでしょう」

以下略



48: ◆ccGlDikGP2[saga]
2016/03/22(火) 20:32:56.33 ID:p1xr7Yhy0

 従者「さておき、彼女は見事、試練を乗り越えてみせたではありませんか」

 使者「…… 偶々、でしょう。深く考えず、感情で動く部類の人間に見えましたから」

以下略



49: ◆ccGlDikGP2[saga]
2016/03/22(火) 20:34:12.93 ID:p1xr7Yhy0

 使者「誰しも、自身のことが可愛いのです。まして時の権力者ともなれば、過ちはそう認めますまい」

 従者「だからと言って、あたかも武力に訴えて姫を奪い去ったかのような改変はいかがなものかと」

以下略



50: ◆ccGlDikGP2[saga]
2016/03/22(火) 20:34:54.38 ID:p1xr7Yhy0

 従者「生涯の友、あるいは伴侶となるものを探す試練など、前時代的で不毛、という話もございましたね」

 使者「現に、今までは一度たりとも成就したためしはなかったのでしょう?」

以下略



51: ◆ccGlDikGP2[saga]
2016/03/22(火) 20:35:39.46 ID:p1xr7Yhy0

 従者「だいたい、貴女様のお立場で頑なに"姫君"などとお呼びになる必要がどこにあります」

 使者「今の私は月よりの使命を帯びてここにいる身です。当然の礼儀で……」

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52: ◆ccGlDikGP2[saga]
2016/03/22(火) 20:36:26.43 ID:p1xr7Yhy0

 従者「姉上様のお役目を今後は一手に受け継ぐ、とのご決断はお見事でしたが、しかし……」

 使者「その程度も引き受けられずして、何が王族ですか」

以下略



53: ◆ccGlDikGP2[saga]
2016/03/22(火) 20:37:16.13 ID:p1xr7Yhy0





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54: ◆ccGlDikGP2[saga]
2016/03/22(火) 20:37:48.12 ID:p1xr7Yhy0

 使者「よろしいですか? まず、この一月あまりの記憶がないことで、姉上の浮世離れした風情がますます強まります」

 従者「はあ」

以下略



55: ◆ccGlDikGP2[saga]
2016/03/22(火) 20:38:11.49 ID:p1xr7Yhy0

 使者「……じいや、怒ったでしょう? 当然でしょうね。父上や母上に、注進でもなんでも……」

 従者「はははは! いや、やはり貴女様はお変わりありませんな!」

以下略



56: ◆ccGlDikGP2[saga]
2016/03/22(火) 20:38:54.90 ID:p1xr7Yhy0

 使者「涙? なぜ私が泣かねばならぬのですか。涙もろい姉上ならいざ知らず」

 従者「今一度申し上げますが、ここには今、私のほか誰もおりません」

以下略



57: ◆ccGlDikGP2[saga]
2016/03/22(火) 20:39:43.13 ID:p1xr7Yhy0





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