過去ログ - 八幡「別にいらねねぇよ、本物なんて」
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22:バイト中、ケータイから
2016/04/25(月) 03:59:51.55 ID:tFhznHEnO
……その夜、俺は夢を見た。妹がだらしくなくソファで寝そべり、母と父がその横でテレビを見ている。俺はただ黙って、その様子をリビングの扉の向こうから見る事しかできないでいる。
妹が俺に何かを言いながら足をバタつかせているが、それが何なのか、いくら耳を澄ませても聞こえる事はなかった。
とても長い時間、そんな風景を見ている気がしていたが、いや、凄く短い時間だったかもしれない。まぁいいか。
気がつくと、カマクラが器用にリビングの扉を開けて、珍しく俺の足元にすり寄っていた。なぜ珍しくと感じたのか、それを考えた時にこれが夢なんだと、俺は理解した。
思考した瞬間、眼前には扉ではなく見慣れた天井。いつの間に起きたんだろう。カマクラは、この部屋にはいなかった。
以下略



23:名無しNIPPER
2016/04/25(月) 04:22:53.53 ID:tFhznHEnO
学校の授業を受けるのは、一体どれくらいぶりだろう。
やたらとクラスメイトの視線が気になったが、それでも授業は新鮮で面白いものだった。
授業と授業の間、由比ヶ浜が俺の元に駆け寄って、「おっす」と挨拶を寄こしたが、それに対して何の愛想も含まれていないような返事しか俺は返す事が出来なかった。

由比ヶ浜「なんか凄く変な感じ。テスト以外でヒッキーが学校にいるのって」
以下略



24:名無しNIPPER
2016/04/25(月) 04:39:26.50 ID:tFhznHEnO
全ての授業が終わると、帰りのホームルームの前に廊下ですれ違った平塚先生と出会った。

平塚「やぁ、比企谷。どうだった?久々の学校は」

八幡「そうですね、勉強が捗ったかもしれないです」
以下略



25:名無しNIPPER
2016/04/25(月) 04:55:08.61 ID:tFhznHEnO
ホームルームを終えると、俺はたまたま今日だった当番の掃除をこなして昨日の教室へと向かった。多少時間がかかってしまった為か、ドアを開けると既に雪ノ下と由比ヶ浜、それともう一人、ジャージ姿の女子生徒が中で話し合ってる。

八幡「うす」

雪ノ下「こんにちは、比企谷くん」
以下略



26:名無しNIPPER
2016/04/25(月) 05:02:57.33 ID:tFhznHEnO
今はここまで、お疲れ様です


27:名無しNIPPER[saga]
2016/04/25(月) 06:07:07.13 ID:PR3QQ25R0
>>国語が3位だっんじゃ?


28:名無しNIPPER[sage]
2016/04/25(月) 09:30:06.42 ID:qIZZz4Hg0
学校にテスト以外で行ってなかったのにこの八幡なんで学校に籍おいてるんだろうか?
高卒認定試験で資格取ればいいんじゃね


29:名無しNIPPER[sage]
2016/04/25(月) 11:44:13.82 ID:/fzYIOTlo
乙です


30:名無しNIPPER[sage]
2016/04/25(月) 12:19:32.68 ID:mINQO25oO
行く理由もないが、やめる理由もないんじゃね?
もしくは家族が高校くらい出るよう望んだとか


31:名無しNIPPER
2016/04/25(月) 13:22:34.37 ID:iNB8TwTVO
話がまとまり、一応俺を含んだ四人でグラウンドにあるテニスコートに移動する途中、離れて歩いていた俺に由比ヶ浜が声をかけてきた。

八幡「どうした」

由比ヶ浜「あの…ね?あたし、奉仕部に入ったんだ。今まで部活とか入ってなかったから。エヘヘ」
以下略



32:名無しNIPPER
2016/04/25(月) 13:45:19.24 ID:iNB8TwTVO
………

小町「お兄ちゃん!今日から高校生だね!制服似合ってるよっ!」

父親は出張先での事故で死に、母親は闘病の末に亡くなった。残された俺たちは、親戚の手を借りずに二人で何とか生きようと、そう誓っていた。
以下略



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