過去ログ - 幸子「ドリーム・ステアウェイ」 みく「イントゥ・ヘル」
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43: ◆.nnFO3p0tfz9[saga]
2016/04/25(月) 02:29:19.89 ID:H2GDRAmmO
「最強――ですか」

「高垣楓。過去の残響≠フ中でも、彼女ほどに眩く輝いていた人は少ない。他の全ての参加者を知っている訳じゃあないが、彼女に対抗できるとしたら、神眼≠ゥクルセイダー≠ゥ……それくらいのものだろう。この三人から、同時に二人以上も参加しているパーティーなんて、過去に聞いた事が無い」

 東郷あいが語る敵の脅威――短いものであったが、聞いた幸子は黙り込む。
以下略



44: ◆.nnFO3p0tfz9[saga]
2016/04/25(月) 02:42:57.18 ID:H2GDRAmmO
 それから東郷あいは、敵の戦力を語った。
 高垣楓――反応速度や耐久力など、守備的な能力が全体的に高水準にあり、攻撃能力こそ低いものの、格闘戦や武器戦にも十分以上の対応が可能。だが、真に恐るべきはワンオフの能力にある。
 歌声による干渉=B
 高垣楓が認識できる範囲内の、人間、或いは動物、或いは建造物に至るまで、歌声≠届ける事で行う干渉≠ヘ、精神操作に始まり――長時間続ける事で、物体の破壊にまで至る。

以下略



45: ◆.nnFO3p0tfz9[saga]
2016/04/25(月) 02:59:32.27 ID:H2GDRAmmO
「へ――?」

「パワー、スピード、いずれも平均的か少し上。防御はやや自信が無いが、それも平均より大きく下回ってはいない――私は、突出した欠点の無い事が売りでね。ワンオフ、固有の能力はさっき伝えた通りだが――要は『任意の一人だけに、その対象に害を与えない範囲で行動に干渉できる』」

「ぐ、具体的に言いますと……」
以下略



46: ◆.nnFO3p0tfz9[saga]
2016/04/25(月) 03:03:55.71 ID:H2GDRAmmO
今夜はこれまで。
ヘレンさんは強すぎるので開始前に退場いただきましたが多分OP曲とか歌ってます。


47:名無しNIPPER[sage]
2016/04/25(月) 09:54:08.99 ID:cntYypqLo
乙。心までダンサブル。


48:名無しNIPPER[sage]
2016/04/25(月) 15:05:13.40 ID:lliKS+aPo

スタンドバトルみたいな空気すき


49: ◆.nnFO3p0tfz9[saga]
2016/04/25(月) 18:06:26.92 ID:ZCym4kJ3O
「あの二人……どこに行ったっ!」

 無人の校舎を、城ヶ崎美嘉が走る。
 目に付く戸を全て開け、空き教室の中まで覗き込み、目的の相手がいないと分かれば荒々しく戸を閉ざす。
 既に放課後となった校舎は、呆れる程に静かだった。
以下略



50: ◆.nnFO3p0tfz9[saga]
2016/04/25(月) 18:08:09.47 ID:ZCym4kJ3O
「一人、近付いて来るわ。速さからして残響≠フ方よ――右手側」

「オッケー!」

 美嘉が応じた次の瞬間、二人は背中合わせになった。
以下略



51: ◆.nnFO3p0tfz9[saga]
2016/04/26(火) 16:36:56.02 ID:bET4RgXZ0
 そして――十分な時間≠ェ過ぎた。
 過去の残響≠さえ狂わせるに足るだけの時間――

 ――きぃいいぃぃぃぃいいぃいぃぃぃぃぃぃぃ。

以下略



52: ◆.nnFO3p0tfz9[saga]
2016/04/26(火) 16:39:31.62 ID:bET4RgXZ0
「あら……美嘉ちゃん、来てくれたわよ」

「バッチリ見えてる、オッケーオッケー」

 未だに楓と美嘉は背中合わせに立っていたが、幸子が姿を見せたのは、美嘉が見ている側の廊下だった。
以下略



53: ◆.nnFO3p0tfz9[saga]
2016/04/26(火) 16:57:32.99 ID:bET4RgXZ0
 十数メートル。
 立って向かい合うには遠いが、走ればほんの数秒で埋まってしまう距離――美嘉は、包丁を逆手に構え駆け抜けた。
 走り込む勢いに、包丁自体の刃の分厚さ、そして指すべき箇所を知った、知ってしまった事による慣れ。
 しくじる理由は何もなかった。
 意思を奪われた人形のような敵へ、肋骨の隙間を抜けるように刃を突き立てれば、どれ程の鮮血が吹き上がるかも知っていた。 
以下略



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