51:名無しNIPPER[saga]
2016/05/22(日) 00:11:58.60 ID:C7BIXhIso
「…………」
驚き、だろうか。彼の笑顔を奪い去ったボクの台詞は、怒りでも哀しみでもなく、代わりに彼へ与えたのは驚きの表情だった。
52:名無しNIPPER[saga]
2016/05/22(日) 00:18:17.91 ID:C7BIXhIso
「……ねぇ。ボクは甘やかされたくなかっただけなんだ。あの二人と比べて、経験が浅いからって求めるレベルを下げられるのは、嫌だ」
「飛鳥……」
53:名無しNIPPER[saga]
2016/05/22(日) 00:23:25.83 ID:C7BIXhIso
「あ、戻ってきましたね。さぁプロデューサーさん、飛鳥さんも早く支度してください!」
急かすように帰り支度を促す幸子と、どこか上の空な蘭子がボクらを出迎えた。
54:名無しNIPPER[saga]
2016/05/22(日) 00:27:50.96 ID:C7BIXhIso
「……いい、ボクはやめておくよ」
「そうか? 残念だな……どうしても? 遠慮しなくていいんだぞ?」
55:名無しNIPPER[saga]
2016/05/22(日) 00:33:54.34 ID:C7BIXhIso
寮の自室へ戻るなり、灯りもつけずにベッドへうつ伏せに横たわった。
何かをする気になれない、これからどうしたいのかも解らない。真っ暗な部屋でただただ孤独に苛まれている。
56:名無しNIPPER[sage]
2016/05/22(日) 00:39:04.94 ID:C7BIXhIso
今日はここまで。やっと終わりがうっすら見えてきました
57:名無しNIPPER[sage]
2016/05/22(日) 00:48:53.56 ID:C7BIXhIso
訂正
>>5
×誰かと組なきゃいけなくなった
○誰かと組まなきゃいけなくなった
58:名無しNIPPER[sage]
2016/05/22(日) 10:26:45.46 ID:+zvR0SyfO
おつおつ
ちょっとずつシリアスになってきたかな
59:名無しNIPPER[saga]
2016/05/24(火) 06:32:16.64 ID:ibEATKqeo
好き。
……好き?
耳を疑った。何を言い出すんだ蘭子は。
ボクにそう問いかける彼女は、この暗闇のどこかで今何を思い、何を見通そうとしているのか。
60:名無しNIPPER[saga]
2016/05/24(火) 06:37:49.67 ID:ibEATKqeo
「あのね。あの人のことになった時の飛鳥ちゃん、私に似てるなって思ったの」
「……。どう、似てる?」
61:名無しNIPPER[saga]
2016/05/24(火) 06:41:35.63 ID:ibEATKqeo
「いいよね、幸子ちゃん。あんなに素直にあの人とお喋りしたり、ワガママ聞いてもらったり……私には真似できないなあ」
真似を出来ないという点では同意見だ。真似してみたい、という意味ではなく。
彼にあれほどべったりした自分を想像してみる。今度はまるでイメージを構築出来ない。
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