1:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 17:35:49.65 ID:z9b3uMXIo
「うーん……」
トレーナーさんが難しい顔をして腕を組む。
その向かいで首を捻る俺も、きっと良く似たような表情だろう。
「ダンスに関しては要練習かと。姿勢と長い手足は良い武器になります」
「ボーカルの方は」
「即戦力ですね。デビュー組と比べても何ら遜色ありません」
「なるほど。となると」
座り込んでスポーツドリンクを飲む高垣さんをちらりと眺める。
ストローを咥えたまま、不思議そうに首を傾げた。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 17:36:59.26 ID:z9b3uMXIo
「やはりビジュアル、ですね」
「そのようで」
3:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 17:38:23.99 ID:z9b3uMXIo
シンデレラ見習いこと高垣楓さんのSSです
i.imgur.com
4:名無しNIPPER[sage]
2016/05/28(土) 17:40:53.98 ID:B8VWoR9r0
楽しみ
5:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 17:45:49.86 ID:z9b3uMXIo
― = ― ≡ ― = ―
「すみません、手の掛かる女で……」
「いえいえ、最初から完璧な人なんて居ませんよ。一緒に頑張りましょう」
6:名無しNIPPER[sage]
2016/05/28(土) 17:59:04.40 ID:9aRkmjHko
待ってました
7:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 17:59:33.91 ID:z9b3uMXIo
「もう少し場数を踏む必要があるかもしれませんね」
「そうなんでしょうか」
8:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 18:22:24.63 ID:z9b3uMXIo
「一応アイドルですので、そういうのも気にした方がいいかと……」
「はは、一応じゃありませんよ。でもまぁ、まだうるさく言われる段階じゃありませんし」
9:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 18:42:12.17 ID:z9b3uMXIo
「その」
「はい」
10:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:09:42.86 ID:z9b3uMXIo
― = ― ≡ ― = ―
「という訳で、本日はお集まり頂きありがとうございます」
「固いね。親睦会だろう?」
11:名無しNIPPER[sage]
2016/05/28(土) 20:03:56.47 ID:bWcbTcmbo
女神いいね
12:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 20:14:41.42 ID:z9b3uMXIo
「では僭越ながら。何でも無い平日に、乾杯」
『乾杯!』
13:名無しNIPPER[sage]
2016/05/28(土) 20:24:54.37 ID:+lLcXVlHo
めっちゃつまらない
14:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 20:32:33.72 ID:z9b3uMXIo
よく見ると高垣さんの瞳は左右で色が違う。
俺にとっては当たり前の事実でも、他の人達にはそうじゃなかったらしい。
「ヘテロクロミアだね。ああ、もし気にしているのなら話題にはしないが」
15:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 20:50:43.98 ID:z9b3uMXIo
「……」
「……三船さん? あの、どうかしました?」
16:名無しNIPPER[sage]
2016/05/28(土) 20:51:19.31 ID:Oj4OxrR8o
ダバダるのかと思った
17:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 21:03:14.44 ID:z9b3uMXIo
「うん。私もそう感じたよ。今まで高垣さんは、何と言うべきかな……そう」
言葉を切って、納得したように東郷さんが頷く。
18:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 21:17:50.03 ID:z9b3uMXIo
「何を今さら。酔いだけじゃなく焼きも回ってきたのかい?」
「そうかもしれません。俺は、高垣さんの魅力を上手く引き出せないんです」
19:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 21:31:21.24 ID:z9b3uMXIo
「……」
麻痺していた鼻もアルコールの匂いを感じ取れるようになった。
人生最悪の悪酔いだった。
20:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 21:38:24.76 ID:z9b3uMXIo
「高垣さん」
21:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 21:48:51.74 ID:z9b3uMXIo
― = ― ≡ ― = ―
映写室の真ん中の席へ腰掛け、高垣さんが所在無さげに視線を彷徨わせる。
ブルーレイをセットして、室内の照明を落とした。
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