3: ◆CuiksL3nE2Uk[sage saga]
2016/05/30(月) 22:39:49.15 ID:K0dvx2PV0
博士「いやあ、しかし、急に疲れがやってきたようだ。お腹もペコペコだ。何か食べるものはあっただろうか」
博士はキッチンへと向かうために部屋を出た。
4: ◆CuiksL3nE2Uk[sage saga]
2016/05/30(月) 22:42:14.26 ID:K0dvx2PV0
男「こんなところで一人で研究しているなんて、怪しいと思っていたんだ。だが何を作っているかはわからなかった」
男「馬鹿正直に聞いても教えてはくれなかっただろうしな」
5: ◆CuiksL3nE2Uk[sage saga]
2016/05/30(月) 22:44:13.40 ID:K0dvx2PV0
博士「誤解だ。それは」
男「誤解なものか。俺はこの液体を使って世界中を混乱に陥れてやる」
6: ◆CuiksL3nE2Uk[sage saga]
2016/05/30(月) 22:46:04.73 ID:K0dvx2PV0
フラスコから数滴たれたピンクの液体は、博士にかかるや否やすさまじい煙を上げた。
男は驚いて博士から飛びのくが、すでに煙は部屋中に充満する勢いであった。
7: ◆CuiksL3nE2Uk[sage saga]
2016/05/30(月) 22:49:52.20 ID:K0dvx2PV0
不憫なのは博士の方であった。ついに液体の全てをかぶってしまったのである。
さっきとは比べ物にならない博士の悲鳴が部屋に響いた。
8: ◆CuiksL3nE2Uk[sage saga]
2016/05/30(月) 22:52:19.38 ID:K0dvx2PV0
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9: ◆CuiksL3nE2Uk[sage saga]
2016/05/30(月) 22:54:04.88 ID:K0dvx2PV0
男「いい加減教えたらどうだ。失敗作でないのなら、何の効果があったというのだ」
博士「少しでも煙を吸えばまるで魔法がかかったかのように気持ちが動かされる。あれは――いわゆる、惚れ薬なのだ」
10: ◆CuiksL3nE2Uk[sage saga]
2016/05/30(月) 22:55:30.26 ID:K0dvx2PV0
博士「私はある女性を愛してた。その女性に愛を告げたが、振られてしまったのだ」
博士「もうどうでもいいと思った私はふと思った。私を愛さない世界なら滅ぼしてしまおうと」
11: ◆CuiksL3nE2Uk[sage saga]
2016/05/30(月) 22:56:52.00 ID:K0dvx2PV0
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男が荒い息で這って来るのを見て、博士はポツリとつぶやいた。
博士「あぁ、そうだった。私もあの煙を吸っていたのだ」
12: ◆CuiksL3nE2Uk[age saga]
2016/05/30(月) 23:00:20.29 ID:K0dvx2PV0
お疲れ様でした
これにて終了です
地の文は難しいですね
拙い作品ですが、少しでも読んでくださった方がいましたら、ありがとうございます
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