過去ログ - モバP「晶葉の助手として」
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1: ◆foQczOBlAI[sage]
2016/06/10(金) 00:00:10.96 ID:EI2zBDU70
人間は完璧に他人を理解することはできない。当たり前のことだ。

性別の違い、年齢の違い、生まれの違い、嗜好の違いに思考の違い。様々な壁が存在する。

他人はあくまで他の人、完璧な理解など求める方が烏滸がましいのかもしれない。

それでも俺は知りたいんだ。彼女がなにを考えているか、彼女がなにを俺に求めているのか。

ただ俺は知りたいだけなんだ。

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2:名無しNIPPER[sage]
2016/06/10(金) 00:01:24.37 ID:LKa4Rbr6o
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以下略



3: ◆foQczOBlAI[sage]
2016/06/10(金) 00:03:05.16 ID:EI2zBDU70
「それで私に頼るのは間違っている」


あきれたような顔で、小馬鹿にしたような態度で。目の前の少女、池袋晶葉が答える。

以下略



4: ◆foQczOBlAI[sage]
2016/06/10(金) 00:06:40.20 ID:EI2zBDU70
「君はめんどくさいやつなんだな」

「自覚はしている」

「それだけじゃなく直す努力をしてくれ」
以下略



5: ◆foQczOBlAI[saga]
2016/06/10(金) 00:07:56.15 ID:EI2zBDU70
くそう、このままじゃ埒が明かない。ただただ俺がめんどくさいやつみたいじゃないか。

晶葉にもわかる例えを、晶葉に共感してもらうにはどんな例えがいいだろうか。

考えながら晶葉の方に目をやると、作りかけのロボと工具が目に入った。
以下略



6: ◆foQczOBlAI[saga]
2016/06/10(金) 00:11:54.46 ID:EI2zBDU70
俺は畳み掛けるように、説き伏せるように一息で言った。

どうだ、これならわかるだろ。

晶葉は顎に手を当てて少しの間考えている。
以下略



7: ◆foQczOBlAI[saga]
2016/06/10(金) 00:16:48.93 ID:EI2zBDU70
「なんでもいいのだな」

「ああ、なんでもいい」

「本当なんだな」
以下略



8: ◆foQczOBlAI[saga]
2016/06/10(金) 00:20:35.45 ID:EI2zBDU70
「な……、なんでもいいと言ったじゃないか」

「大体いくらかかるか言ってみろ」

「安いのだったら100くらいだぞ」
以下略



9: ◆foQczOBlAI[saga]
2016/06/10(金) 00:28:04.04 ID:EI2zBDU70

「服とかはどうだ」

「そうは言ってもな」

以下略



10: ◆foQczOBlAI[saga]
2016/06/10(金) 00:31:37.81 ID:EI2zBDU70

___________________________


「で、なんで私のところに来ているのですか」
以下略



11: ◆foQczOBlAI[saga]
2016/06/10(金) 00:34:52.53 ID:EI2zBDU70

「ファッション関係もダメ、工具関係もダメ、なら部品とかどうですか」

「部品は作るロボによって全く違うのでダメですね、ある程度汎用性のあるものは買い置きしているだろうし」

以下略



12: ◆foQczOBlAI[saga]
2016/06/10(金) 00:40:40.56 ID:EI2zBDU70

「食べ物とかはどうですか」

「あー、なるほど。でも俺晶葉の好物はクレープしかわかりませんよ」

以下略



13: ◆foQczOBlAI[saga]
2016/06/10(金) 00:44:13.31 ID:EI2zBDU70
「あ……」

「なにか浮かんだみたいですね」

「はい。ありがとうございました」
以下略



14: ◆foQczOBlAI[saga]
2016/06/10(金) 00:46:24.48 ID:EI2zBDU70


なんでわかるんだこの人。

さて、俺も準備しないとな。幸いまだ時間はある。難しいかもしれないがやるしかないだろ。
以下略



15: ◆foQczOBlAI[saga]
2016/06/10(金) 00:48:31.87 ID:EI2zBDU70
_____________________________


「晶葉ちゃんお誕生日おめでとう」

以下略



16: ◆foQczOBlAI[saga]
2016/06/10(金) 00:49:45.44 ID:EI2zBDU70
俺の緊張なぞ菜々頼子ちひろさんの女連中にとってはどこ吹く風。うん、ばれてないだけいいだろうか。

どうやって切り出そうか。タイミングを見計らって。

そんなことを考えていると、「さあ、プレゼントもありますよ」……随分タイミングのいいもんだ。流石アシスタント。
以下略



17: ◆foQczOBlAI[saga]
2016/06/10(金) 00:52:08.72 ID:EI2zBDU70

「じゃあ次はナナの番です。これ、晶葉ちゃんの趣味ではないかもしれませんが絶対に似合いますから」


菜々が取り出たのは白のワンピースと麦わら帽子。ベタだな。
以下略



18: ◆foQczOBlAI[saga]
2016/06/10(金) 00:53:14.22 ID:EI2zBDU70

「最後は私ですね……。晶葉ちゃんこれ欲しがっていたよね……。それともう一つ」


アニメに出てくるようなロボットの……目覚まし時計か。ちょうど晶葉のサインみたいな見た目だな。
以下略



19: ◆foQczOBlAI[saga]
2016/06/10(金) 00:54:13.50 ID:EI2zBDU70
向こうは向こうで盛り上がってるな。ああ、俺の番だ。腹をくくらなきゃ。


「よし、俺の番だな」

以下略



20: ◆foQczOBlAI[saga]
2016/06/10(金) 00:55:33.63 ID:EI2zBDU70
そうかいそうかい、それはよかった。俺は他人事のように呟いた。

いくつになっても男の子は恥ずかしがりやなもんで。俺はそれが特に顕著なもんで。

素直な感謝っていくつになってもなれないもんだよな。特に異性が相手だと。
以下略



21: ◆foQczOBlAI[saga]
2016/06/10(金) 00:56:22.34 ID:EI2zBDU70
うちの小さい博士は照れながら感謝の言葉を述べた。

こういうところ俺に似ている気がするんだよな。だからこそほっとけないというか。

そんなこといったら菜々頼子ちひろさんから色々言われるし、肝心の晶葉にも否定されるだろうから言わないけど。
以下略



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