過去ログ - 開かない扉の前で
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42:名無しNIPPER[saga]
2016/07/05(火) 23:48:15.44 ID:b+Qvcd5ho

 橋の上で彼と向かい合ったまま、ついこのあいだ聞いた話を頭のなかで反芻する。

 望む景色を、見せてくれる。
 望む景色。
以下略



43:名無しNIPPER[saga]
2016/07/05(火) 23:49:29.18 ID:b+Qvcd5ho



 関係者以外立ち入り禁止、の文字があった。
 わたしたちはそれを無視して敷地内に忍び込んだ。
以下略



44:名無しNIPPER[saga]
2016/07/05(火) 23:51:30.11 ID:b+Qvcd5ho

 敷地内は、思ったほど荒廃した様子ではなかった。

 まずいちばん近くにあった建物は、シャッターが閉ざされていた。
 建物の位置と大きさを見るに、土産物や食べ物を取り扱っていた売店か何かだったのだろう。
以下略



45:名無しNIPPER[saga]
2016/07/05(火) 23:53:35.11 ID:b+Qvcd5ho

 わたしは鞄のなかに入れてきた水筒で水分補給をした。

「そういうところは、妙に準備がいいな?」

以下略



46:名無しNIPPER[saga]
2016/07/05(火) 23:56:32.20 ID:b+Qvcd5ho

 しばらくふたりで黙り込んだまま、雨の音だけを聞いていた。

 今日はなぜか沈黙が落ち着かなくて、うろうろと歩きまわっていると、不意に建物の外から物音が聞こえた。

以下略



47:名無しNIPPER[saga]
2016/07/05(火) 23:57:09.80 ID:b+Qvcd5ho

 どくん、と心臓が嫌な鳴り方をした。
 人影が見えた。

「……ケイくん、あれ」
以下略



48:名無しNIPPER[saga]
2016/07/05(火) 23:58:46.79 ID:b+Qvcd5ho

「……少し、過敏になってるんじゃないか」

 ケイくんは、溜め息をついてから、拳をつくってわたしの肩を軽くトントンと二度叩いた。

以下略



49:名無しNIPPER[saga]
2016/07/06(水) 00:02:35.30 ID:Yp+yHFtyo
つづく

7-2 最初にわたしが →わたしが

>>31
以下略



50:名無しNIPPER[sage]
2016/07/06(水) 07:51:16.51 ID:3n8NyES70
おつです
姪スレも好きだったので楽しみです


51:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 00:58:55.04 ID:btuqrQDio



 雨が少しだけ弱まったのを確認してから、わたしたちは園内を歩き回ってみることにした。 
 目的地はミラーハウス。
以下略



52:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 00:59:55.98 ID:btuqrQDio

 入り口からは細い通路のようになっていて、脇にはチケット売り場のようなカウンターがあった。
 わたしたちは当然のようにそこを素通りする。

「ケイくん、ねえ」
以下略



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