48:名無しNIPPER[saga]
2016/07/05(火) 23:58:46.79 ID:b+Qvcd5ho
「……少し、過敏になってるんじゃないか」
ケイくんは、溜め息をついてから、拳をつくってわたしの肩を軽くトントンと二度叩いた。
49:名無しNIPPER[saga]
2016/07/06(水) 00:02:35.30 ID:Yp+yHFtyo
つづく
7-2 最初にわたしが →わたしが
>>31
50:名無しNIPPER[sage]
2016/07/06(水) 07:51:16.51 ID:3n8NyES70
おつです
姪スレも好きだったので楽しみです
51:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 00:58:55.04 ID:btuqrQDio
◇
雨が少しだけ弱まったのを確認してから、わたしたちは園内を歩き回ってみることにした。
目的地はミラーハウス。
52:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 00:59:55.98 ID:btuqrQDio
入り口からは細い通路のようになっていて、脇にはチケット売り場のようなカウンターがあった。
わたしたちは当然のようにそこを素通りする。
「ケイくん、ねえ」
53:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 01:00:53.67 ID:btuqrQDio
ケイくんは一度立ち止まって、わたしの方を見てから――どのわたしがわたしなのか分からなくなったみたいだった。
「ここ」
54:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 01:01:39.90 ID:btuqrQDio
「……どういうことかな」
わたしの疑問はそのままに、今度はケイくんが口を開いた。
55:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 01:02:58.15 ID:btuqrQDio
「……ねえ、ケイくん、ミラーハウスって、迷路だよね?」
「まあ、そういう場合が多いだろうな」
56:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 01:03:24.42 ID:btuqrQDio
「……なにか、変じゃない?」
わたしの声に、彼は静かに溜め息をついた。
57:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 01:04:58.62 ID:btuqrQDio
既に目的は探検じゃなくて、出口を探すことになりつつあった。
行き止まりから歩いてきたわたしたちだけど、一本道ばかりで、分かれ道なんて見つからなかった。
いったい、どこから行き止まりに迷い込んだんだろう。また見逃してしまったんだろうか?
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