869:名無しNIPPER[saga]
2017/11/11(土) 00:18:43.47 ID:Ch5AfJxSo
◇
そしていま、僕とあさひは夕日がさしこむ彼女の家のダイニングで差し向かいになってテーブルを挟んで座っている。
870:名無しNIPPER[saga]
2017/11/11(土) 00:19:11.42 ID:Ch5AfJxSo
床に投げ捨てた僕の鞄から、MDプレイヤーが顔を覗かせている。
スティングの例の曲を思い出す。
871:名無しNIPPER[saga]
2017/11/11(土) 00:19:49.14 ID:Ch5AfJxSo
「すみれは――」と、あさひは口を開いた。
「どうしたの?」
872:名無しNIPPER[saga]
2017/11/11(土) 00:20:17.50 ID:Ch5AfJxSo
「どうして……碓氷を刺したの?」
「どうしてだろうな」
873:名無しNIPPER[saga]
2017/11/11(土) 00:21:09.16 ID:Ch5AfJxSo
「遼一について、ほんのすこしだけ、わかったようなことを言ってもいい?」
「……どうぞ」
874:名無しNIPPER[saga]
2017/11/11(土) 00:22:03.14 ID:Ch5AfJxSo
「それでも……」
と、僕は言う。
875:名無しNIPPER[saga]
2017/11/11(土) 00:22:29.61 ID:Ch5AfJxSo
「でも、望むと望まざるとに関わらず、わたしたちが生きているのはきっとそういう世界なんだよ」
「……」
876: ◆1t9LRTPWKRYF[saga]
2017/11/11(土) 00:23:01.54 ID:Ch5AfJxSo
つづく
856-14 彼女は塔の下へと → 塔の下へと
857-11 は手に → 果てに
877:名無しNIPPER[sage]
2017/11/11(土) 07:56:18.90 ID:aGNhzq1i0
おつです
878:名無しNIPPER[saga]
2017/11/15(水) 23:47:04.50 ID:lNunJpruo
◇
話はたいして弾まなかった。
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