897:名無しNIPPER[saga]
2017/11/17(金) 00:27:19.20 ID:yCFgfYGCo
ひどく肌寒い。どこにも行き場がない。
結局僕はどこにもいけないままだ。
橋を越えた先に、昨日僕がはじめて人を刺した場所があった。
898:名無しNIPPER[saga]
2017/11/17(金) 00:27:51.86 ID:yCFgfYGCo
◇
――ねえ、どうして高いところってのぼりたくなるんだろうね?
899:名無しNIPPER[saga]
2017/11/17(金) 00:28:19.05 ID:yCFgfYGCo
◇
900:名無しNIPPER[saga]
2017/11/17(金) 00:28:48.02 ID:yCFgfYGCo
◇
空は白から青へとうつり、光は薄闇を簡単そうに満たしていく。
901: ◆1t9LRTPWKRYF[saga]
2017/11/17(金) 00:29:33.90 ID:yCFgfYGCo
つづく
902:名無しNIPPER[sage]
2017/11/17(金) 07:31:45.38 ID:BuNp4h+h0
おつです
903:名無しNIPPER[saga]
2017/11/21(火) 01:00:50.00 ID:ogkZSEtjo
◇
霧雨に煙る街を僕は歩いた。
904:名無しNIPPER[saga]
2017/11/21(火) 01:01:17.53 ID:ogkZSEtjo
建物の中には人の姿がなかった。
奇妙な空間に迷い込んでしまったような、そんな違和感を覚える。
905:名無しNIPPER[saga]
2017/11/21(火) 01:01:47.76 ID:ogkZSEtjo
ガラス張りの窓の向こうで街が離れていく。
ああそうだったと思い出した。
高いところに昇る理由。
906:名無しNIPPER[saga]
2017/11/21(火) 01:04:04.26 ID:ogkZSEtjo
「――あなたを止める。絶対に。それがわたしの責任だと思うから」
――不意に聴こえたその声に、眩暈がしそうになった。
907:名無しNIPPER[saga]
2017/11/21(火) 01:04:58.71 ID:ogkZSEtjo
「……間一髪、で、間に合わなかったね」
すみれの肩越しに、ざくろと目が合う。彼女はおかしそうに笑った。
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