過去ログ - 開かない扉の前で
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927:名無しNIPPER[sage]
2017/11/24(金) 08:31:57.52 ID:shyzjkbc0
おつです


928:名無しNIPPER[saga]
2017/11/26(日) 23:22:27.49 ID:L2HTNNmfo



 僕は、窓の外の景色にもう一度目をやる。

以下略



929:名無しNIPPER[saga]
2017/11/26(日) 23:23:03.95 ID:L2HTNNmfo




 
以下略



930:名無しNIPPER[saga]
2017/11/26(日) 23:23:46.28 ID:L2HTNNmfo

 音を立てて扉が開く。
 僕は、しばらく迷っていた。

 ――お兄ちゃんのこと、好きだよ。
以下略



931:名無しNIPPER[saga]
2017/11/26(日) 23:24:24.87 ID:L2HTNNmfo

 そのままどのくらいの時間が経っただろう。

 変化があるまで随分と長い時間だった。
 あまりにも長過ぎたせいで、暇つぶしに時間を計ってみたけれど、二百を越えたあたりで諦めてしまった。
以下略



932:名無しNIPPER[saga]
2017/11/26(日) 23:25:01.94 ID:L2HTNNmfo

 そして僕が立っていた場所は、西欧風の箱庭めいた街だった。
 すみれと一緒に、僕が最初に辿り着いた街。

 他人事みたいな街灯の灯りが、やけに刺々しく僕に降り掛かってくる。
以下略



933:名無しNIPPER[saga]
2017/11/26(日) 23:25:32.79 ID:L2HTNNmfo

 前方に高い石段があり、その上に木製の古い椅子が置かれている。誰かがそれに腰掛けている。

 あたりを見回すと、四方もまた同様だった。石段があり、誰かが腰掛けている。

以下略



934:名無しNIPPER[saga]
2017/11/26(日) 23:26:02.63 ID:L2HTNNmfo

 不意に、公園の隅に据えられた樹上から声がした。

「きみ自身を否定し、裁き、審問しているとき、きみは否定されるべききみ自身から逃れて、否定する側に立っている」

以下略



935:名無しNIPPER[saga]
2017/11/26(日) 23:26:30.69 ID:L2HTNNmfo

 僕らはどこまで行っても地を這う動物だ。
 空は僕らの住処ではない。

 そんな当たり前のことを、僕は忘れてしまっていたのだろうか。
以下略



936:名無しNIPPER[saga]
2017/11/26(日) 23:27:09.27 ID:L2HTNNmfo

 そしてふたたび視線を地上に戻したとき、僕の目の前に広がっていたのは、
 見覚えのある、僕の過ごしていた街に似ている、そんな場所だった。

 不意に、声が聴こえた気がする。
以下略



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