493: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/02/25(土) 03:49:43.66 ID:qVzOFIDxO
「おっちゃん!」
「おーどうした龍驤さん?」
「何で北上の車無いん!?あいつ何か申告してた!?」
「えーとね、確か…ああ、昨日しばらく修理に出すから、区画空くって言ってたよ。」
494: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/02/25(土) 03:51:06.60 ID:qVzOFIDxO
「どうやった?」
「修理には出してないみたいですね…北上さん、あそこ以外お店は知らないはずですけど…。」
龍驤はその返答を聞くと、何かを考え始めた様子。
495: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/02/25(土) 03:52:56.58 ID:qVzOFIDxO
「おおきに。……後で話あるわ、また鍵返す時にな。」
496: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/02/25(土) 03:55:04.86 ID:qVzOFIDxO
場所は再び、執務室。
提督と二人は、真剣な面持ちで向かい合っていた。
497: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/02/25(土) 04:00:15.95 ID:qVzOFIDxO
「“アッちゃん”…どこまで知っとった?キミなら転居歴から出生地、全部見る権限持っとるはずや。
あの二人が近所だった事ぐらい、知るには造作も無いやろ。」
「北上の異動の話からだな…他にも家族構成や歳、その辺のデータとケイの話照らし合わせりゃ、まず間違いねえと思ったよ。」
498: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/02/25(土) 04:01:47.99 ID:qVzOFIDxO
「歯ぁ喰い縛らんかいこんのクソボケェ!!歩けんようなるまでどつき回したるわ!!
うちが何も知らん思うとるんか……そんなに奥方と子供殺したあいつらが憎いんか!?あの子らの人生利用してでも!!おお!?」
「………っ!?」
499: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/02/25(土) 04:04:12.05 ID:qVzOFIDxO
「…ほんまに申し訳ない思うんやったら、生き延びて償い。理由はどうあれ、あの子らの司令官はキミしかおらんねん。
あの子らもうちも、キミに着いて来たから勝てた…死んだら皆泣くわ。キミも生き残ってこそ、ほんまの終戦やないか。
500: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/02/25(土) 04:08:28.84 ID:qVzOFIDxO
龍驤の自室にて、彼女達は出発の準備をしていた。
龍驤が夕張を部屋に呼んだ理由は、装備を貸す為だ。
この先何が起こるか分からない。
501: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/02/25(土) 04:12:01.41 ID:qVzOFIDxO
「拳銃、ですか…。」
「せや。モノ自体は普通の9mmやけど…弾がちと特殊でな。
メロンちゃん…対艦娘用兵器の噂、聞いた事ない?」
「ええ、眉唾だとばかり思ってましたけど、粛清用の兵器があるって…。」
502: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/02/25(土) 04:14:06.28 ID:qVzOFIDxO
LEDのランタンが、嫌にギラつく部屋。
そこでずっと、ベッドに縛り付けた彼を見つめていた。
随分怯えてるね……そりゃそうかー。
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