10: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 20:48:37.43 ID:Q/YIMqnfO
──その後、私はNちゃんの言った通り隣の部屋に助けを求め匿ってもらった。
Nちゃんはすぐ110番に通報し、間も無く警察が駆けつけた。
11: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 21:23:43.31 ID:2Lq8bAWao
第二話/空っぽの帰港
12: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 21:24:16.81 ID:2Lq8bAWao
キーを挿しスターターを捻ると、やはり前回以上にモーターが回る音は遅く弱い。
古いエンジンとはいえ寒い時期に比べればかかりやすいはずなのだが、それでも始動は叶わなかった。
13: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 21:25:27.80 ID:2Lq8bAWao
「やあ、おはようございます」
「これから釣りに?」
14: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 21:27:21.51 ID:2Lq8bAWao
「アンカーは?」
「最初に積み込んだよ」
15: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 21:27:56.98 ID:2Lq8bAWao
それから三時間ほど経った頃、僕は早朝に目論んだ通りキャビンの日陰にマットを敷いて寝そべっていた。
充電が満足なレベルに達するには今しばらくかかるだろう。
16: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 21:28:30.88 ID:2Lq8bAWao
「お帰りなさい」
「ああ、どうも。まだ船の機嫌は直りませんか」
17: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 21:29:18.46 ID:2Lq8bAWao
潮の加減や水温、様々な要因はあれど結局のところ釣果は時の運というもの。
残念ながら今日の彼らは豊漁の神に加護を受ける事は叶わなかったようだ。
18: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 22:06:52.85 ID:2Lq8bAWao
第三話/交替人員
19: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 22:23:19.72 ID:2Lq8bAWao
私たち女性の看護師の内で独身の者の一部は、その病院の福利施設である女子寮に住まっていた。
『ねえ、やっぱりチーフの時も鏡に落書きがあったって』
20: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 22:24:44.92 ID:2Lq8bAWao
2ヶ月ほど前の夜、同僚の金切り声が廊下に響いた。
何人かが慌てて駆けつけてみると、声の主は鏡の前に屈み込み震えていた。
28Res/22.03 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。