7: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 20:46:35.75 ID:Q/YIMqnfO
「ほんとごめんね、さすがにちょっと怖くなっちゃって……」
《ううん、気にしないで。どうしてもダメならウチにおいでよ》
8: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 20:47:14.13 ID:Q/YIMqnfO
エアコン用のコンセントは高いところにあるから踏み台を持っていかないといけない。
通話は繋いでいたいけど、明かりも必要になる。スマートホンを耳から離して通話画面の右上にあるスピーカーのマークを押した。
9: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 20:47:54.40 ID:Q/YIMqnfO
「だめだ……食べ物どうしよう。とりあえず暑いからベランダの窓を開けるよ──」
またリビングを振り返った。その時、Nちゃんはさっきまでとは明らかに違う怯えた声で言った。
10: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 20:48:37.43 ID:Q/YIMqnfO
──その後、私はNちゃんの言った通り隣の部屋に助けを求め匿ってもらった。
Nちゃんはすぐ110番に通報し、間も無く警察が駆けつけた。
11: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 21:23:43.31 ID:2Lq8bAWao
第二話/空っぽの帰港
12: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 21:24:16.81 ID:2Lq8bAWao
キーを挿しスターターを捻ると、やはり前回以上にモーターが回る音は遅く弱い。
古いエンジンとはいえ寒い時期に比べればかかりやすいはずなのだが、それでも始動は叶わなかった。
13: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 21:25:27.80 ID:2Lq8bAWao
「やあ、おはようございます」
「これから釣りに?」
14: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 21:27:21.51 ID:2Lq8bAWao
「アンカーは?」
「最初に積み込んだよ」
15: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 21:27:56.98 ID:2Lq8bAWao
それから三時間ほど経った頃、僕は早朝に目論んだ通りキャビンの日陰にマットを敷いて寝そべっていた。
充電が満足なレベルに達するには今しばらくかかるだろう。
16: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 21:28:30.88 ID:2Lq8bAWao
「お帰りなさい」
「ああ、どうも。まだ船の機嫌は直りませんか」
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