過去ログ - 魔法使い「勇者愛してる」魔王「魔法使い愛してる」
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◆x.6zTnwIjo
[saga]
2016/07/20(水) 08:30:48.68 ID:Ov+eE5uhO
勇者「…喰らえぇぇぇっ!!」ザンッ
勇者は雷の魔法を纏った斬撃を繰り出すも、魔王に指1本で止められてしまう。
魔王「やれやれ、回復魔法の厄介な女から殺してやろうと思ったが…そのような策を弄す意味もなかったな。どうやら貴様らを葬る事など、赤子の手を捻る程に容易いようだ。」
以下略
13
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◆x.6zTnwIjo
[saga]
2016/07/20(水) 08:31:46.89 ID:Ov+eE5uhO
シュウウウ…
深い煙の中から現れたのは、無傷の魔王と…
腰から臓物をぶら下げ血を垂れ流す僧侶だった。
以下略
14
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◆x.6zTnwIjo
[saga]
2016/07/20(水) 08:34:46.62 ID:Ov+eE5uhO
勇者「…どうして?!なんでお前はそこまで強いんだっ?!」
魔王「魔王に強さを問うか…愚かしい。」
勇者「魔王が強いのはわかるさ!でも…それでもおかしいだろ!いくらなんでも桁が違い過ぎる…俺達は上級魔族だって一撃で倒せた!各地を支配していた四天王や、この城にいたお前の1番の部下である側近にさえ大きな怪我もなく勝てた!」
以下略
15
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名無しNIPPER
[sage]
2016/07/20(水) 08:35:25.11 ID:Ys835eL5O
最後の四天王に街全体を人質に取られた時も…あんたは決して諦めなかった勇者が人質見捨てるなよ
つーか娘が攫われてるのにあっさり引き下がるなよ
16
:
◆x.6zTnwIjo
[saga]
2016/07/20(水) 08:35:54.69 ID:Ov+eE5uhO
魔法使い「精神エネルギーって事…?」
魔王「そう。生まれ持った本来の力とは別に、無限の伸び代として力を増幅していく事が可能なのだ。そして私は魔王…後はわかるな?」
勇者「…お前は悪の象徴であり、世界中の敵だ…その名を知らない人はいないだろう。子供を魔物に殺された親の憎しみも、実際に子供を殺したその魔物だけではなく、根源であるお前へと自然に向く…。」
以下略
17
:
◆x.6zTnwIjo
[saga]
2016/07/20(水) 08:37:03.52 ID:Ov+eE5uhO
勇者「…理屈はわかった。もういいだろ…仕組みを理解した所で、今ここで俺達にはどうしようもない。」
勇者「殺るならさっさと殺れ。」
魔王「…いや、1つ面白い事を思いついた。」
以下略
18
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◆x.6zTnwIjo
[saga]
2016/07/20(水) 08:38:05.77 ID:Ov+eE5uhO
−−−
見上げれば果てしない青空。
いやに晴れた、雲一つない蒼天。
足元を見れば、風に靡く緑の草花。
以下略
19
:
◆x.6zTnwIjo
[saga]
2016/07/20(水) 08:39:03.43 ID:Ov+eE5uhO
勇者「まだできる事はある。2人の仇を討つんだ…俺達を見逃した事を魔王に後悔させてやろう!」
魔法使い「今更何をするって言うのよ…」
勇者「魔王の力の原理を、皆に伝える。時間はかかるかもしれないけど、世界中の皆が力を合わせてくれたら…感情を抑えてくれたら…」.
以下略
20
:
◆x.6zTnwIjo
[saga]
2016/07/20(水) 08:39:45.41 ID:Ov+eE5uhO
魔法使いと僧侶は幼馴染みだった。
2人は幼い頃より才能を見出され、魔王軍への抑止力となるべく、同じ施設で共に訓練を受け育った。
黒魔法と白魔法…専攻する分野こそ違えど、実戦訓練では力を合わせて試練を乗り越えてきた。
時には恋敵となった事もあった。
以下略
21
:
◆x.6zTnwIjo
[saga]
2016/07/20(水) 08:40:18.44 ID:Ov+eE5uhO
優しく、それでいて挫けぬ心を持つ勇者。
気が強く、おてんばな魔法使い。
面倒見がよく、豪快で酒好きの戦士。
おっとりしていて、少しうっかり屋の僧侶。
バラバラな故に上手く噛み合ったのかもしれない。
以下略
22
:
◆x.6zTnwIjo
[saga]
2016/07/20(水) 08:42:01.06 ID:Ov+eE5uhO
魔法使い「僧侶は…僧侶は私が殺したんだ…」
勇者「…違う」
魔法使い「でも私の魔法で…」
以下略
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