過去ログ - 魔法使い「勇者愛してる」魔王「魔法使い愛してる」
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64: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/21(木) 19:43:31.46 ID:47smt+axO
男「ま、魔王が操られているだって?!」

女「一体誰がそんな事を…?!」

魔法使い「皆さん…その者の正体を聞いて驚かないで下さい。いえ…驚くなと言う方が無理なのは百も承知ですが。実際私達もすぐには信じられず、しばらく苦悩しました。しかし…これからお伝えする事は真実です。」
以下略



65: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/21(木) 19:45:12.95 ID:47smt+axO
男「嘘…だろ…」

女「神様が…悪…?」

ザワザワ…
以下略



66: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/21(木) 19:46:32.90 ID:47smt+axO
女「きゃあああああ!!」

子供「痛いよぉぉぉ!!ママぁぁぁぁぁ!!」

男「魔法?!一体どこから…」
以下略



67: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/21(木) 19:47:58.01 ID:47smt+axO
勇者「お、お前は…聖堂の大司祭!!」

大司祭「許せぬ、断じて許し難い…!!勇者様…いや、勇者よ!貴様のその罪、命を以て償わなければならない!!」

魔法使い「ちょっと!!あんたちゃんと話聞いてたの?!どれだけ神に酔狂してるか知らないけど、無関係の人まで巻き込んで…」
以下略



68: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/21(木) 19:49:32.66 ID:47smt+axO
−−−

【東の王国・緑の草原】

ようやく王都を抜け出した勇者と魔法使い。
以下略



69: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/21(木) 19:53:04.91 ID:47smt+axO
−−−

【西の王国・湖畔の街】

大司祭が暴れた日から、3ヶ月が経った。
以下略



70: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/21(木) 19:54:56.33 ID:47smt+axO
おばさん「…勇者さん。いつまでもここにいるという訳にはいかないのでしょうけど、好きなだけいらっしゃって下さいね。何があっても、私はお2人の味方ですので。」

勇者「…お心遣い、感謝します。何か俺達にできる事があれば言って下さい。」

おばさん「ふふ、どうかお気になさらずに。勇者さんと魔法使いちゃんは世界の英雄なんですよ?たくさんの人の命を助けてきた…もう一生分の仕事はしたはずです。」
以下略



71: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/21(木) 19:55:56.25 ID:47smt+axO
おばさん「…私が思うに、人というのは何かに縋りたい生き物なのですよ。それが神であったり、勇者であったり…自分よりも尊く偉大な存在に、心の拠り所を求めるのです。そしてその対象に、理想を当てはめる…身勝手な話かもしれませんが、実際そうする事で平静を保っている人は少なくない。」

魔法使い「心の拠り所…か。」

おばさん「だからきっとその信者の方も、神父自体が許せなかったと言うよりは、自らの思い描く神の姿を否定された事が耐えられなかったのでしょう。」
以下略



72: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/21(木) 19:56:52.85 ID:47smt+axO
幼くして素質を見出され、孤児院から訓練所に引き取られた魔法使い。
そんな魔法使いにとって、毎日ご飯を作ってくれるおばさんは親代わりにも近い存在だった。
また、おばさんも死んだ娘に似ている魔法使いを特別に可愛がっていた。

勇者「おばちゃん、いい人だな。」
以下略



73: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/21(木) 19:57:55.55 ID:47smt+axO
東の王都での大司祭の暴挙による犠牲者は、民間人・兵士を合わせて83名。
内、死者37名。
光の広場、及び市街地の破損による被害総額は620万ゴールド。
そこから派生する経済的損失は最終的に1000万ゴールドをも上回るとも言われている。
大司祭は兵団により鎮圧された後に投獄され、その身に余る罪を犯したとして1週間の幽閉を経て絞首刑に処された。
以下略



74: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/21(木) 19:58:42.37 ID:47smt+axO
勇者「…さっきおばさんと話してて思ったんだけど、スピーチの内容自体と言うよりは、それを言ったのが俺達だっていうのが問題だったんだろうな。」

勇者「神を信じていない人なんてたくさんいる、そんな人をいちいち敵視していたらキリがないだろう…しかし仮にも俺達は人類の代表みたいなものだ。あの神父の話だって、彼が神父でなければ殴られまではしなかったはず。」

魔法使い「神と勇者をどちらも信じていた人は、一気に2つとも失っちゃったのかもね…。」
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