7:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:04:30.89 ID:8FgqKKs3O
「大丈夫ですか菜々さん?」
「み、美波さん、ナナの方が年下なんだしさん付けはちょっと……」
「いえ、でも芸能界の先輩ですし……」
8:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:05:36.39 ID:8FgqKKs3O
大学とアイドルを両立し始めて2ヶ月ほど経った。
ダンスレッスンとボーカルレッスンは進歩が見えてきたが、ビジュアルレッスンだけはどうしてもダメだった。
「まあ誰しも苦手なことはあります。少しずつ克服していきましょう」
9:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:06:34.20 ID:8FgqKKs3O
プロデューサーの許可を得た私は事務所内にあるレッスンルームへと向かった。
「何が悪かったのか。まずは反省点を挙げてそこを改善していかなきゃ」
今まで悪いと思ったところは全てノートに認めていた。ボーカルやダンスはそれで少しずつ向上していったが、ビジュアルはどうしてもうまくいかない。
10:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:07:42.74 ID:8FgqKKs3O
「あれ? そういえば美波ちゃん、今日はトレーナーさんのところでレッスンして来たんじゃなかったんですか?」
「え? ええ、今日は一日トレーナーレッスンだったんですけど、どうしても納得いかなくてプロデューサーさんに我侭言って1時間だけ自主レッスンに来たんです」
「そう、ですか……では一緒にやりませんか? 二人でやった方がきっと捗ると思いますし」
11:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:08:40.22 ID:8FgqKKs3O
レッスンルームを出て、プロデューサーさんとちひろさんに挨拶をした後、私は菜々ちゃんととある喫茶店に来ていた。
「おかえりなさいませお嬢様!」
「ここは?」
12:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:09:39.14 ID:8FgqKKs3O
「じゃあ来て下さ―い!」
メインだった子が呼びかけると奥から
「ナっナで〜す! みんな久しぶり〜! ウサミン星より出張してきましたよ!」
13:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:10:37.50 ID:8FgqKKs3O
「え、あの、その菜々ちゃんこれって?」
「みっなさーん! 彼女が私の大切な仲間の新田美波ちゃんでーす!」
すると客席ざわめきだす。
14:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:11:43.65 ID:8FgqKKs3O
「――――――」
声にならない声。歓声。雄叫び。様々な声が、音が、私を貫いた。
最初に舞台へ引っ張られた時の比ではないくらい緊張で足が竦んだ。
15:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:13:26.52 ID:8FgqKKs3O
メイド喫茶でのライブを終え、私たちは公園のベンチで休んでいた。
「はい、美波ちゃんこれ」
菜々ちゃんは買ってきた缶コーヒーを差し出した。
16:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:15:04.17 ID:8FgqKKs3O
17:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:16:15.46 ID:8FgqKKs3O
数日後
「うむ、いいぞ新田。これまでと見違えるようだ。これからもこの調子で頑張れよ」
「はい! ありがとうございました!」
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