過去ログ - モバP「速水奏の輝かせ方」
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42: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/07/31(日) 22:17:24.02 ID:Cp5Q/xwsO
「先輩、今日はありがとうございました」

 宮本さんの着替えを廊下で待つ間、後輩のプロデューサーは律儀にお辞儀をしてくれる。しっかり四十五度の几帳面すぎるお辞儀だった。

 頼んだのはこちらなのだ。こうも感謝されると居心地が悪い。
以下略



43: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/07/31(日) 22:20:13.53 ID:Cp5Q/xwsO
「いえ、あの、実は……わたしは特に指示してなくて……」

 後輩はほとんど呟くように言った。照れているのだろうか。

 気まずそうに目を伏せる後輩。
以下略



44:名無しNIPPER[sage]
2016/08/01(月) 03:22:30.08 ID:TaKq0TFLo
応援してる


45:名無しNIPPER[sage]
2016/08/01(月) 09:48:49.47 ID:UbpfYeS9o
フレデリカらしいなー


46: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/02(火) 01:29:17.00 ID:ctIpbkEp0
 控え室に入ってすぐに、

「おつデリカ! ってみんな暗いよ! 目悪くなっちゃうよー?」

 宮本さんは困惑してるのか、よくわからないことを口走っていた。ふと思い返してみれば今に限った話ではなかった。
以下略



47: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/02(火) 05:37:26.13 ID:ctIpbkEp0
 ははっと乾いた笑いを飛ばして、俺は宮本さんに向き直る。

「とりあえず、今日はお疲れ様。宮本さんは知らないだろうけど、今回の握手会はプロダクションのなかでも比類を見ない快挙なんだ。ほんと、いい対応だったよ」

「えへへー、よかったぁ。プロデューサーもいてくれたから安心してできたんだよねー!」
以下略



48: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/02(火) 05:40:26.39 ID:ctIpbkEp0
 宮本さんは後輩の手を握って微笑んだ。

「うんうん! こんなアタシに諦めず付き合ってくれただけでも嬉しいし、知らなかったことたくさん知れて楽しいよ! これからもプロデューサーとアイドルしたいなぁ、ダメ?」

「フレデリカ……ううん、駄目じゃない。これからもよろしくね」
以下略



49: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/02(火) 05:43:04.81 ID:ctIpbkEp0
 そろそろ帰る頃合いだろう。

 そんな雰囲気になって身支度をしていると宮本さんは、

「あっ、プロデューサーとカナデちゃんは先出ててー! アタシは悪を倒さないといけないんだった!」
以下略



50: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/02(火) 05:45:19.59 ID:ctIpbkEp0
「気づいてくれてありがとね」

「うん、扉の後ろにいるのわかったからさ」

 後輩が悩みを吐露したとき、扉の先に気配を感じたのだ。きっと俺が一番近かったからだろう。
以下略



51: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/03(水) 01:48:59.62 ID:S0sgZAC1O
 帰りの車中、もやもやとした感情が腹のなかに渦巻いていた。

 宮本さんの言葉と俺の返答。おかしいことはない。なんてことのない会話だ。

 でも。心配する友達と導く大人。こうすると違和感。
以下略



52: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/03(水) 01:50:58.95 ID:S0sgZAC1O
 ミラー越しに速水さんと目が合う。どうやらこちらの表情を窺っていたらしい。

 俺は歯を見せてにっとはにかんだ。

「よくさ、お前になにがわかるんだって台詞あるじゃん」
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