過去ログ - モバP「速水奏の輝かせ方」
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61: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/03(水) 17:23:03.72 ID:/HKIoMMy0
 もちろん、お金を稼いでいるという意識がないのは問題だ。バランスが重要なのだろう。

「つまりアイドルたちの感情も重要になるわけです。共感や感化されて応援したくなるのは誰しもが覚える感覚ですよね。しかし、彼女たちも人間です。ときには辛くもなるし苦しくもなる。そんなときにはプロデューサーのケアが必要になってくる」

「まあ、そうでしょうね。私だって凛たちを慰めたのは一度や二度じゃありませんし」
以下略



62: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/03(水) 17:24:39.62 ID:/HKIoMMy0
 その言葉は消化できず、頭の中をくるくると回り続けた。

 沈黙が生まれた。すると話の切れ間を狙ったかのように、ウエイターは料理を運んできた。

 テーブルいっぱいに料理が並ぶ。食べきれるか不安な量だ。
以下略



63: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/03(水) 17:26:12.49 ID:/HKIoMMy0
「で、こんな話をしたあとになんですけど、先輩」

「ん、なに」

 炒飯を頬張りながら応える先輩。
以下略



64:名無しNIPPER[sage]
2016/08/03(水) 22:27:22.33 ID:RnYjzS3Co
そこまで>>39意識せんでもいいと思うが


65: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/04(木) 01:43:27.96 ID:pTgjkfxw0
 数日が経っても思考は冴えないままで。

 現実みの薄れた日々に目を回しそうだった。地に足がついていない感覚。

 空回っているのかもしれない。気が滅入っているのかも。
以下略



66: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/04(木) 01:45:36.33 ID:pTgjkfxw0
 ロビーで速水さん、新田さんと合流した。今日は新田さんの送迎をする代わりに、音楽番組の観覧をできる手筈となっている。

 新田さんは和やかに微笑んだ。

「今日はありがとうございます。助かりました」
以下略



67: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/04(木) 01:47:20.04 ID:pTgjkfxw0
「そういえば、プロデューサーさんは奏さんのこと苗字にさん付けですよね」

「うん、そうだね。それがどうかした?」

「いえ、珍しいなぁって。ほら、うちのプロダクションはプロデューサーとアイドルの距離近いですから」
以下略



68: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/04(木) 01:51:24.17 ID:pTgjkfxw0
 音楽番組はライブパートとトークパートで別撮りだ。今日はライブパートの収録で、新田さんの出番まで多少待ち時間が発生していた。

「緊張するなぁ」

 衣装に着替えた新田さんは、そわそわと落ち着かない様子だった。俺としては露出の多いその衣装のせいで落ち着かない。
以下略



69: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/04(木) 01:54:09.88 ID:pTgjkfxw0
 スタッフがやってきた。そろそろ出番が近いらしい。

 俺たちは控え室をあとにしてスタジオに向かう。

「ふふ、ふたりのおかげでリラックスできたみたい。奏さん見ていてね、私頑張るから」
以下略



70: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/04(木) 02:05:09.16 ID:pTgjkfxw0
 曲がかかると、空気が引き締まった。

 息を呑む。集中している様子の新田さんは目を閉じ、微動だにしまないまま。

 イントロの終わりが近づく。ゆっくりと目を開いた新田さんは、緩慢な動作で手に持ったマイクを口元へ近づけた。
以下略



71: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/04(木) 02:06:56.72 ID:pTgjkfxw0
 新田さんの着替えを待ってから控え室に入る。

 ステージとは打って変わって、新田さんは柔和な笑みをたたえた。

「ふう、上手くいったかな! どうでした?」
以下略



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