過去ログ - 海辺の町と赤く染められた国
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146: ◆sfGsB21laoBG[sage]
2016/08/09(火) 20:11:53.26 ID:kqsr3JY+0
五百…。
エヴァンは少し慄く。いくら烏合の衆と言えども五百人。こちらのウツボ隊は二十名だ。

「…モーレイ、大丈夫なのか?人数が余りに…」
「おい!」
以下略



147: ◆sfGsB21laoBG[sage]
2016/08/09(火) 20:14:04.71 ID:kqsr3JY+0
彼等全員がモーレイに向かって走って行く。
モーレイはそんな中、一人立って敵達を見据えていた。
五百人の男達が┣¨┣¨┣¨┣¨!と言う地響きに似た音とウオオオオオと言う咆哮を立てて剣を構えながら凄い勢いで走り寄り砂煙がもうもうと立ち込めた…その時だった。

モーレイはやっと剣を抜くと、その一瞬で眼前に迫った敵を一閃した…!
以下略



148: ◆sfGsB21laoBG[sage]
2016/08/09(火) 20:15:22.96 ID:kqsr3JY+0
…どれ位の時が経ったのだろうか?
エヴァンは口を開けてその演舞に見惚れて時間の経過を忘れていた。
気が付けば城壁の下には無数の屍の山が築かれている。
ここに居る殆どの者達は死に絶え、その他の人間も虫の息、若しくは戦闘不能状態に陥っている。
そして半数の者達はモーレイに恐れ慄き逃げ去ってしまったのだった。
以下略



149: ◆sfGsB21laoBG[sage]
2016/08/09(火) 20:16:37.47 ID:Hr1jCc1H0
「…では、問題です」
「え?」

リーダーの男は少し慌てる。

以下略



150: ◆sfGsB21laoBG[sage]
2016/08/09(火) 20:17:36.41 ID:Hr1jCc1H0
「なら、[ピーーー]」

そう言うとモーレイはリーダーの男を足蹴にして仰向けた。そして、彼の胸を足で踏み締める。

「え?え、え、いや、いやだ!いやだ!死にたくない!答えたじゃないか!答えた!俺は答えた!」
以下略



151: ◆sfGsB21laoBG[sage]
2016/08/09(火) 20:18:57.90 ID:Hr1jCc1H0
「何箇所までいけるかなあ?今日は最高記録を作るんだよ」

モーレイの目は笑っていない。笑っているのは口許だけだ。リーダーの泣き声だけが戦場にはひびいていた。
いや、最早そこは戦場では無かった。ただモーレイの嗜虐性を楽しむ場でしか無かったのだ。
やがて、リーダーの男の泣き声と手足の暴れが収まった。それは彼の絶命を意味していた。
以下略



152: ◆sfGsB21laoBG[sage]
2016/08/09(火) 20:19:39.96 ID:Hr1jCc1H0
「大臣閣下さんよお!」

突然のモーレイの叫びにエヴァンは我に返る。

「アンタも知ってるんだろう?ご落胤の正体を?!」
以下略



153: ◆sfGsB21laoBG[sage]
2016/08/09(火) 20:20:29.28 ID:Hr1jCc1H0
「なら話が早え…」

そう言ってモーレイは舌舐めずりをしながら笑った。

「おそらく…既にお前の獲物も到着している…そのご落胤の場所に」
以下略



154: ◆sfGsB21laoBG[sage]
2016/08/09(火) 20:21:33.73 ID:Hr1jCc1H0
太陽の光が山の端に消え去ると辺りは群青色と赤紫のコントラストを描き始めた。

「…何だったんでしょうか?あの人…」

そうナオが呟いたのは私達が尾行を巻いて小屋のある山に戻ってきた時の事だった。
以下略



155: ◆sfGsB21laoBG[sage]
2016/08/09(火) 20:22:58.17 ID:Hr1jCc1H0
「君に危険が及ぶかもしれない…」
「いえ、そう言うつもりで聞いたんじゃ無い…」
「いや、しかし」
「大丈夫です!私の心配は…」
「だが…」
以下略



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