131:名無しNIPPER
2016/08/21(日) 20:11:19.23 ID:Rgdwxjz5O
ちなみに、この辺りの地域で言う駄菓子屋とは、『そらを』の事を指す。
そらを。店の名前だ。
まあ、その名の通り、空尾さん家が切り盛りしている小さい店だ。
132:名無しNIPPER
2016/08/21(日) 20:12:01.12 ID:Rgdwxjz5O
「ところで」ナナコが振り返る。「その子はどちらの娘さんですか?」
「どちらかといえばお兄さんの方かね」
誤解を招くようなことを言うんじゃない。まださくらんぼ系男子だよ。
133:名無しNIPPER[saga]
2016/08/21(日) 20:13:10.79 ID:Rgdwxjz5O
「何か買わないんですか?」
そう勧められて、改めて棚を見渡す。
お菓子の並びは、昔とほとんど変わってない。
134:名無しNIPPER[saga]
2016/08/21(日) 20:14:36.03 ID:Rgdwxjz5O
と、思ったところに、ショートボブの女の子が歩いてくる。チヨだ。
「あれ、こんなところで、奇遇だね」
チヨの後ろには男の子と女の子が一人づついた。
135:名無しNIPPER[saga]
2016/08/21(日) 20:16:14.95 ID:Rgdwxjz5O
「チヨ、合宿これそう?」
「んー、実は、明後日から、私たちもおばあちゃんのお家に、行くかも……」
136:名無しNIPPER[saga]
2016/08/21(日) 20:17:53.52 ID:Rgdwxjz5O
人が大勢いるのは嫌いじゃない。
一人でいるより何倍もマシだ。ウサギも寂しいと死んじゃうみたいだし。
「なんかして遊ぼうやー!」
137:名無しNIPPER[saga]
2016/08/21(日) 20:19:36.71 ID:Rgdwxjz5O
子供達は第二回戦をはじめていた。
ムギちゃんが、ハルくんに負けたのが悔しいらしい。
なーちゃんは困ったように笑っていた。
138:名無しNIPPER
2016/08/21(日) 20:20:57.71 ID:Rgdwxjz5O
「昼ごはんだ」
子供達は、普段とは違う家での食事に、テンションが上がっているようだった。どこに座るかキャッキャと盛り上がっている。
139:名無しNIPPER[saga]
2016/08/21(日) 20:21:31.83 ID:Rgdwxjz5O
サイレンが鳴ると、チヨが「帰ろう」と双子に声をかけた。
実際に双子が帰る準備を始めたのは、それから五分後だった。
「また来ていい?」
140:名無しNIPPER[saga]
2016/08/21(日) 20:22:11.85 ID:Rgdwxjz5O
つづく。
141:名無しNIPPER[sage]
2016/08/21(日) 20:50:10.28 ID:9WbHsGQlO
乙りんちょ
イチはいつの間に帰ったんや?
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