22:名無しNIPPER[saga]
2016/08/17(水) 20:54:36.68 ID:cSUEPfQ20
「んまっ、お疲れなのはわかるけどさ」
そう言うと、部長が軽快に黒板の前に移動する。
チヨは教卓の前の二列目、自分の定位置にカバンを置いて、ストンと腰掛けた。
23:名無しNIPPER[saga]
2016/08/17(水) 20:55:56.92 ID:cSUEPfQ20
部長のテンションに対しあまり盛り上がっていない俺たちを見て、チヨは焦ったように、
「お、おおー!」
とリアクションをとって見せた。
24:名無しNIPPER[saga]
2016/08/17(水) 20:57:15.69 ID:cSUEPfQ20
「ないって……どうするんですかー」
ナナコが足を伸ばして、力なく口を開く。
25:名無しNIPPER[saga]
2016/08/17(水) 20:58:27.66 ID:cSUEPfQ20
みんなが帰る支度を始める。
窓の外に目をやると、もう日が傾いていて、辺りはオレンジ色に染まろうとしている。
日が高くなったとはいえ、本格的な夏はもう少し先のようだ。
26:名無しNIPPER[saga]
2016/08/17(水) 20:59:08.43 ID:cSUEPfQ20
つづく。
27:名無しNIPPER[sage]
2016/08/17(水) 21:19:34.37 ID:BWdPhy/J0
乙です。
早速謎が、いきなり一人減ったな部員。
28:名無しNIPPER
2016/08/17(水) 21:36:20.70 ID:CqoIzOPEO
>>27
え、減ってる?
29:名無しNIPPER[saga]
2016/08/18(木) 08:08:53.23 ID:RhqsoqHZ0
「あ、忘れ物」
下駄箱で靴を履いている時、ふと、机の引き出しの中に筆箱を忘れていたことを思い出す。
「あらら」
30:名無しNIPPER[saga]
2016/08/18(木) 08:11:05.83 ID:RhqsoqHZ0
「先輩!」
机の引き出しを覗き込むと、後ろから声をかけられた。湿気を吹き飛ばしてくれるような、爽やかな声。
「……コヨミちゃん?」
31:名無しNIPPER[saga]
2016/08/18(木) 08:13:27.08 ID:RhqsoqHZ0
窓が閉まっていることを確認して、教室の入り口で待つ二人の元へ急ぐ。
「なんで突然?」
「いや、昨日カップラーメン切れたし、なんか買わないと」
32:名無しNIPPER[saga]
2016/08/18(木) 08:15:09.34 ID:RhqsoqHZ0
「でも、ウェスターマーク効果って仮定らしいよ」
「あんたはそうやってすぐ揚げ足をとる」
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