過去ログ - 麻子さんと世界における普遍的真実【ガルパンSS】
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名無しNIPPER
[saga]
2016/09/01(木) 22:13:30.60 ID:Q6TLHCto0
自分に甘い人間を基準にするのは危険だと判断したみほは、それならばと対照的に厳しい人間に相談をもちかけることにする。
「あ、エリ……逸見さん? ちょっと聞きたいことがあるんだけど、私の友達に……」
と説明すると、
以下略
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名無しNIPPER
[saga]
2016/09/01(木) 22:15:48.63 ID:Q6TLHCto0
キーンという耳鳴りがようやくおさまってから、みほは再び考え込んだ。
エリカさんは厳しすぎて、そもそも情報を引き出すことすらできなかった。だったら、その中間ぐらいの人に相談するのはどうだろうか?
以下略
12
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/09/01(木) 22:19:39.23 ID:Q6TLHCto0
『まず最初にこのバイカル湖より深い思慮を持つ私に相談するなんて、なかなか分かってるじゃないのミホーシャ!』
みほから電話が来てご機嫌な様子なのは、プラウダ校のカチューシャ。
腹芸が得意とはいえないみほではあるが、いえ最初じゃなくて4人目ですと軽率に口にしたりはしない程度の慎重さは持ち合わせていた。
以下略
13
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/09/01(木) 22:21:57.85 ID:Q6TLHCto0
「こ、困りました……」
みほは悩んだ。ここまでそれなりの電話代と時間を費やしながら、有益なアドバイスが一つも得られていない。
人生における有益なアドバイスをしてくれそうな人として筆頭に思い浮かぶのは継続高校隊長のミカだが、そもそもミカは携帯電話というものを持っていない。継続の他の生徒が、「まースマホなんて拾ったとしてもすぐ売っちゃうからな〜」と発言したという噂もあるが、さすがにデマであろうと信じたい。
以下略
14
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/09/01(木) 23:05:32.35 ID:Q6TLHCto0
◇◇◇
さて決行の日曜日当日。
「「麻子(麻子さん)(冷泉殿)、お誕生日おめでとう(ございます)っ!!」」
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15
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/09/01(木) 23:06:39.72 ID:Q6TLHCto0
「それよりケーキだ。ケーキを早く出してもらおうか」
「まったく風情がないなぁ。こういうのは先にプレゼント渡してからでしょ」
「プレゼントも……あるのか」
以下略
16
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/09/02(金) 00:20:43.55 ID:Krk4/ZLO0
このやり取りの間、ずっと後ろで真っ赤になってぷるぷると震えていたのがみほである。
「ええと、あの……西住殿?」
沙織、優花里、華と来て、当然次はみほの番ということになる。ところがその手には、当然あるべきもの──手渡すべきプレゼントに相当するもの──が握られていない。
以下略
17
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/09/02(金) 00:24:13.17 ID:Krk4/ZLO0
「ママ……?」
「はいっ。私、その、あんまり頼りにはならないかもしれないけど……麻子さんが困ったことがあったら、いつでも助けに行きます。寂しいときは、いつでも話し相手になります。辛いときには、いつでもこうやって抱きしめてあげます!……だからええと、その……」
あまりにも周りの反応が無いので、みほの言葉が尻すぼみになる。
以下略
18
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/09/02(金) 00:24:57.93 ID:Krk4/ZLO0
「みほさんがお母さんなら、私たちはお姉さんになるんでしょうか?」
ころころと華が笑う。
「ええーっ、手がかかりそうな妹だなぁ……まあしょうがないか、やることあんまり変わらなそうだし」
以下略
19
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/09/02(金) 00:26:23.34 ID:Krk4/ZLO0
◇◇◇
夕暮れの道を、麻子の祖母の家へと連れ立って向かう。
談笑しながら歩く優花里たちを横目に、みほの横についっと麻子が寄ってくる。
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