761:名無しNIPPER[saga]
2016/10/30(日) 00:08:11.17 ID:TVHafHan0
卯月「凛ちゃん、これなんですか?」
黒い剣の柄を両手でもちながら首をかしげる卯月。
凛「これは伸縮自在の剣。ガンツの道具の一つ」
762:名無しNIPPER[saga]
2016/10/30(日) 00:09:00.50 ID:TVHafHan0
二人は木を見たあとに、手の剣を見て首をかしげている。
本当に自分が木を斬る事ができるのかと疑問に考えているのかもしれない。
そう考えてくれているなら私の目論見は成功した事になる。
763:名無しNIPPER[saga]
2016/10/30(日) 00:09:34.74 ID:TVHafHan0
私は未央の後ろから手を回し、未央に剣を構えさせる。
未央「ちょ、しぶりん?」
凛「こんな感じで持って……うん。こうやって木に向かって構えて……」
764:名無しNIPPER[saga]
2016/10/30(日) 00:10:22.25 ID:TVHafHan0
そうして二人に木の斬り方を教えて、伐採作業が始まる。
二人とも最初はうまく斬れないで四苦八苦していたが、少しづつ斬り方がうまくなっていっていった。
この森一面を斬り尽くせば、剣での斬り方の基本は身体に覚えさせることもできる。
765:名無しNIPPER[saga]
2016/10/30(日) 00:11:20.00 ID:TVHafHan0
私は剣の柄を持ち見た目を調べてみる。
いつもの剣と同じ様に伸縮用のスイッチがある。
違うところは、鍔が長方形で20センチ近い幅があるのと、伸縮用のスイッチとは別のスイッチがあること。
766:名無しNIPPER[saga]
2016/10/30(日) 00:11:57.05 ID:TVHafHan0
凛「? 何、これ?」
私の半径5メートルくらいに広がるような円状の窪みができている。
一歩進むと、その窪みが前方に広がった。
767:名無しNIPPER[saga]
2016/10/30(日) 00:12:39.07 ID:TVHafHan0
それから、何度か試してみた結果、このスイッチを押すと、自分の周囲5メートルくらいに円状の超重力フィールドを作り出すことができることが分かった。
そのフィールドは大剣を持った私を中心に形成され、範囲内のものは木でも岩でも全て押しつぶされたからどれくらいの重力が発生しているのかは想像できないくらいだ。
だけど、その重力は私自身には影響がなく、普段と変わらずに動くことができる。
768:名無しNIPPER[saga]
2016/10/30(日) 00:14:10.05 ID:TVHafHan0
今度は周囲5メートルくらいの空中に土や砂が漂っている。
風に運ばれてきた葉っぱが、フィールド内に侵入してくる。
さっきまでだったら押しつぶされていた葉っぱだが、今は押しつぶされることもなく空中で漂い始める。
769:名無しNIPPER[saga]
2016/10/30(日) 00:15:02.28 ID:TVHafHan0
凛「……試してみよう」
そうやって、二つの大剣を同時にスイッチを入れて、効果を発動する。
凛「……何も起きない」
770:名無しNIPPER[saga]
2016/10/30(日) 00:16:12.75 ID:TVHafHan0
その場で膝を付き、今起きた現象が一体なんなのかを考えていると、私の後ろから声が聞こえてくる。
未央「おーい、しぶりーん! 終わったよー!」
卯月「あれ? どうしたんですか?」
771:名無しNIPPER[saga]
2016/10/30(日) 00:16:42.23 ID:TVHafHan0
その範囲に軽く驚く。
凛「すごい……二人ともよくここまで早くできたね」
私が驚いていると、二人は顔を見合わせて笑いあう。
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