17: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:40:38.31 ID:jzgcTAa+0
  
 (((仕掛けがどっかにあると思うんだがな))) 
  
 (((あとでサインもらいたい……))) 
  
18: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:42:27.06 ID:jzgcTAa+0
  
 裕子P「――ガハッ!?」 
  
 腹を殴られ気を失っていたプロデューサーは、蹴り飛ばされたことで再び意識を取り戻す。 
  
19: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:45:39.09 ID:jzgcTAa+0
  
 裕子P[ねぇ、ちょっといいかしら] 
  
 [……なんだ] 
  
20: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:49:10.27 ID:jzgcTAa+0
  
 裕子P(ユッコどうして……ショーは……!) 
  
 予定では未だ裕子のショーの最中であり、それが終わるまでは戻ってくるはずがないと信じていたプロデューサーは、 
 目の前で銃撃を浴びる裕子がショーを放棄してきたことに心を痛める。 
21: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:51:55.48 ID:jzgcTAa+0
  
 【ひ……】 
  
 襲撃者達は皆これからなにが起きるのかわからない恐怖に襲われるも、いつの間にか裕子のサイキックによって 
 足を動かすことを封じられており、目の前で出来上がっていく謎の物体が恐ろしいのに、誰も逃げ出すことが出来ない。 
22: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:55:48.02 ID:jzgcTAa+0
  
 きっと面白い光景になるだろうと自分では考えた裕子であるが、プロデューサーはこの命令に渋い表情を浮かべる。 
  
 裕子(あれ、ダメなのかな……?) 
  
23: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:56:43.65 ID:jzgcTAa+0
  
 裕子P「ふっ……くっ……! そんな……どうして!?」 
  
 裕子「やっぱり。プロデューサー腰が抜けちゃってますよ? 怖かったんですよね、しょうがないです」 
  
24: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:58:35.13 ID:jzgcTAa+0
  
 この瞬間脳の力がさらに解放されたユッコは、リモコンを使わず画面も見ないでテレビを点けると、日本では 
 見れないはずの外国のニュース番組を受信させ、さらにプロデューサーにも分かるように日本語の字幕をつけてから 
 彼女に画面を見せる。 
  
25: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 22:00:26.11 ID:jzgcTAa+0
  
 裕子P「ユッコ……?」 
  
 裕子「どうして、この力が危険だなんて言うんですか! 私は、プロデューサーに喜んでほしかったのに!!」 
  
26: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 22:01:49.81 ID:jzgcTAa+0
  
 裕子(――私、なんてことを……) 
  
 怒りに任せてプロデューサーを吹き飛ばしてしまってから半日。未だにショックが抜け切らない裕子はゆらゆらと空間を 
 漂いながら、ぼんやりと考える。 
27: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 22:02:54.49 ID:jzgcTAa+0
  
 裕子(こういう時は糸でんわ……使えば……糸でんわ……なんでだっけ……?) 
  
 生身で宇宙に行っても生存可能になってしまった少女が、たった一人の女性に見捨てられるのが嫌で必死に悩む。その姿は 
 ある意味滑稽で、しかしとても大切な、堀裕子という人間がまだ残っている証でもあった。 
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