8: ◆zPnN5fOydI
2016/10/30(日) 14:42:16.89 ID:JntGMmXe0
提督に約束を取り、いつも通り、適当なカフェで待ち合わせをする。そして、提督との、数カ月ぶりの対面。
「こんにちは」
「久しぶりだな」
9: ◆zPnN5fOydI
2016/10/30(日) 14:42:58.93 ID:JntGMmXe0
「あっ、それより・・・朝潮型のみんなのことですが・・・
きっといつか、噛み合わない話に不信感を抱き、再び、提督の下にやってくると思います。
そうしたら、提督はどうするのですか?
10: ◆zPnN5fOydI
2016/10/30(日) 14:43:34.40 ID:JntGMmXe0
「なるようになる。これが、今のところの俺の答えだ。
知りたいというのなら、知ってもらえば良い。それだけだ。
隠したのには理由がある。それをありのままに伝えようではないか」
11: ◆zPnN5fOydI
2016/10/30(日) 14:44:06.90 ID:JntGMmXe0
某料理店。提督の計らいにより、店でご飯を食べながらの話となった。
店に入ってくる朝潮型姉妹に対し、明石は優しく接する。
「満潮ちゃん! こっちよ」
12: ◆zPnN5fOydI
2016/10/30(日) 14:44:48.29 ID:JntGMmXe0
「じゃあ、そろそろ、本題に入ります。
今回大潮型の、いえ、朝潮型の皆さんを呼び出したのは、
私と提督が皆さんに隠し続けてきたことを、告白するためです」
13: ◆zPnN5fOydI
2016/10/30(日) 14:45:35.01 ID:JntGMmXe0
「許せない!」
満潮が机を叩き、立ち上がる。突然のことに、姉妹と明石は目を見開き型を震わせ、提督はゆっくりと目を開けた。
「自殺なんて、絶対に許せない。
14: ◆zPnN5fOydI
2016/10/30(日) 14:46:21.71 ID:JntGMmXe0
満潮と霞の甲高い足あとが聞こえなくなる頃。すすり泣きがテーブルに響く。
「朝潮姉さん、朝潮姉さん・・・」
荒潮の泣き声が空間に響く。
15: ◆zPnN5fOydI
2016/10/30(日) 14:46:59.28 ID:JntGMmXe0
「おはよう」
「おはよう」
平日の朝。大潮と霰は、淡々と挨拶を交わし、朝食を取る。
16: ◆zPnN5fOydI
2016/10/30(日) 14:47:38.92 ID:JntGMmXe0
「あの・・・明石さん」
「ん?」
「その・・・昨日は・・・」
17: ◆zPnN5fOydI
2016/10/30(日) 14:48:10.79 ID:JntGMmXe0
明石の告白により、大潮や荒潮以外も、朝潮型姉妹の頭には、朝潮が占める割合が徐々に増えていった。
戦時中のことを思い出すと同時に、今まで欠けていた朝潮の記憶が、そこにはまっていく。
違う流れに作られていた記憶が、正規の道を取り戻す。
18: ◆zPnN5fOydI
2016/10/30(日) 14:48:52.10 ID:JntGMmXe0
ある日の夜。提督の下に、知らない電話番号から着信が入る。
「もしもし」
「もしもし、大海大潮です。突然の電話、失礼します」
45Res/42.31 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。