218: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/25(水) 00:50:51.43 ID:2Rp7Up5uo
世界に放たれた私の言葉。瞬間、辺りで鳴いていた虫の声がぴたりと止んだ
想像もしていなかった告白を受けたまどかは、有り得ないものを見聞きしたような顔
まどかのその顔に、思わず血の気が引く。あれだけ熱かったはずの胸の奥も氷点下にまで冷え込む
219: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/25(水) 00:51:35.71 ID:2Rp7Up5uo
私の好きが恋愛感情だと気づくと、恥ずかしさのあまりに真っ赤な顔をさらに赤くして目を白黒させてしまう
その慌てぶりは思いもしない程のもので、告白をした私が冷静になってしまうくらいだった
まどかは朱に染め上げた可愛らしい両の頬を手で覆い隠し、目線を下げて俯くと
220: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/25(水) 00:52:13.66 ID:2Rp7Up5uo
ほむら「……実はね、まどかをここにつれてきたのは…星空を見せたかったのもあるけど」
ほむら「最初から告白するつもりだったからなの……」
まどか「えっ……」
221: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/25(水) 00:53:02.13 ID:2Rp7Up5uo
まどか「……そんなこと、ないよ。確かに同性で…驚いたことは本当だけど」
まどか「でもね、わたしは…それよりもほむらちゃんに告白してもらえたことが、嬉しいんだ」
ほむら「嬉しい……?」
222: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/25(水) 00:53:41.13 ID:2Rp7Up5uo
まどか「わたしっ…何で、どうして止まらないのっ……!」
ほむら「……まどかが泣いてるのは、私があんなことを言ったから?」
まどか「違う!違うのっ!わたし、そうじゃなくて……!」
223: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/25(水) 00:54:08.64 ID:2Rp7Up5uo
ほむら「……落ち着いた?」
まどか「うん……。ごめんね、服濡らしちゃって」
ほむら「いいの。気にしないで」
224: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/25(水) 00:55:30.60 ID:2Rp7Up5uo
まどか「……あのときはわからなかったんだけど、わたしが急に泣き出しちゃったのは」
まどか「きっと、ほむらちゃんのことが好きだからなんだと思うんだ……」
今日何度目かの好きという言葉。意味が違うとわかっていても、まどかに言われると胸が高鳴る
225: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/25(水) 00:56:04.64 ID:2Rp7Up5uo
まどか「……ごめんね、ほむらちゃん。時間取らせちゃって」
ほむら「それは構わないけど…気持ちはまとまったかしら……?」
まどか「……うん。泣いちゃったこと、告白が嬉しかったこと」
226: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/25(水) 00:57:00.38 ID:2Rp7Up5uo
まどか「……あのとき、わたしが泣いちゃったのは…やっぱり、ほむらちゃんのことが好きだったからなんだ」
まどか「ほむらちゃんのことが好きで、そのほむらちゃんに告白してもらったから……」
ほむら「えっ……」
227: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/25(水) 00:57:49.48 ID:2Rp7Up5uo
まどか「……だけど、さっき考えて…頭と心の奥底まで探して、何度も何度も考えて」
まどか「やっと答えに辿り着いた。やっと、泣いた理由も、嬉しいと感じたのも…その理由がわからなかったのも」
まどか「わたしの…わたしの、ほむらちゃんに対する気持ちが…やっとわかったんだ……」
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