過去ログ - 無尽合体キサラギ
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233:名無しNIPPER[saga]
2017/01/30(月) 21:26:48.89 ID:9MPQtGy4o
蒼い鳥の飛翔に促されるように、まずアミがゆっくりと立ち上がった。
呼応するように、一拍置いてマミも立ち上がる。
二人の心音に同調するように脈打つ希煌石。
その輝きに包まれて、アミとマミは祖父の言葉を思い出していた。

以下略



234:名無しNIPPER[saga]
2017/01/30(月) 21:27:36.13 ID:9MPQtGy4o
マミ「後悔するのは怖い……後悔するなら、何もしない方がマシ……」

  『でもミキは嫌なの! 何もせずに諦めるのは絶対に嫌いなの!』

つぶやいたマミの声に答えるように、
以下略



235:名無しNIPPER[saga]
2017/01/30(月) 21:29:10.45 ID:9MPQtGy4o
アミマミ「結果オーライ、大逆転……。そうだよ、私たちには……」

希煌石がある!
二人揃ったその声は、
掲げられた希煌石から溢れる光の奔流の中に飲み込まれた。
以下略



236:名無しNIPPER[saga]
2017/01/30(月) 21:29:53.28 ID:9MPQtGy4o



一際巨大な飛行怪ロボットにしがみついて、
リッチェーンは襲い来る飛行怪ロボット軍団と激しい戦闘を続けていた。
以下略



237:名無しNIPPER[saga]
2017/01/30(月) 21:30:36.98 ID:9MPQtGy4o
さすがのミキのテクニックも、
科学と物理学に支配された自然法則を覆すことはできなかった。

ミキ(あいつら……リッチェーンじゃなくて
   巨大怪ロボットの方を攻撃してる……!)
以下略



238:名無しNIPPER[saga]
2017/01/30(月) 21:31:09.51 ID:9MPQtGy4o
そしてこの一瞬の迷いが、ミキにほんの僅かな隙を作った。
死角から数機の怪ロボットが急速に接近し、
一撃離脱の攻撃を連続してリッチェーンに命中させた。

ミキ「しまっ……」
以下略



239:名無しNIPPER[saga]
2017/01/30(月) 21:31:52.51 ID:9MPQtGy4o
こんなところまで連れてきちゃってごめん、
無理させてごめん、
あなたの勇姿を誰かに語って聞かせられなくなりそうなのもごめん。

それは生存を諦めたがゆえの遺言ではない。
以下略



240:名無しNIPPER[saga]
2017/01/30(月) 21:32:43.01 ID:9MPQtGy4o
  「ミキミキーーーーーーーーーっ!!!!!!!!」

最初、ミキはそれが記憶の中の声が聞こえただけだと思った。
だがそうではなかった。
その双子の声は、リッチェーンの通信回路の中に現実に飛び込んできたものであった。
以下略



241:名無しNIPPER[saga]
2017/01/30(月) 21:33:19.98 ID:9MPQtGy4o
追撃してきた飛行怪ロボット軍団も流石に驚いた様子で、
自分たちに向かって突っ込んでくる二体の巨大ロボに対して
一瞬だけ攻撃の手を緩めてしまった。
その隙を逃さず、アミとマミは輝く希煌石を頭上高くかざした。

以下略



242:名無しNIPPER[saga]
2017/01/30(月) 21:33:56.97 ID:9MPQtGy4o
腕であったパーツが足につき、
噴射ノズルであったものが武器らしきものの先端に組み込まれ……
その再構成は一見無秩序にも見えたが、
しかしそれこそが、無尽合体の真骨頂。
既存のパーツを複雑に掛け合わせるこの方法で、
以下略



243:名無しNIPPER[saga]
2017/01/30(月) 21:34:25.56 ID:9MPQtGy4o
そんなミキの声に、明るい笑い声のハーモニーが帰ってくる。
そして――
リッチェーン、飛行怪ロボットとキサラギの無尽合体は、完成した。

胸にリッチェーンの頭部を抱き、
以下略



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