374:名無しNIPPER[saga]
2017/02/09(木) 20:05:01.64 ID:rDINdejMo
しかししばらく攻撃を続けるうちにアミたちは違和感を覚え始めた。
確かに敵は今や防戦一方であり、それに違いはない。
が――終わらないのだ。
何度強力な攻撃を浴びせようと、どれだけ体勢を崩そうと、クリーンヒットは一つもない。
375:名無しNIPPER[saga]
2017/02/09(木) 20:07:50.40 ID:rDINdejMo
マミ「これでトドメだぁーーーーー!」
この機を逃すわけにはいかないと、キサラギは一際大きく足を踏み込む。
そしてユキドリルの頭部目掛け勢いよくハンマーが振り下ろされた刹那、
キサラギの腹部に組み込まれたコクピットから、ミキは見た。
376:名無しNIPPER[saga]
2017/02/09(木) 20:13:00.26 ID:rDINdejMo
やられた――
アミたちはカウンター気味に食らうであろう衝撃を覚悟し、咄嗟にステアを握り締める。
だがそのドリルの切っ先は、胸部の装甲に触れる直前で止まった。
見ればハイパーキサラギの両手がドリルをがっちりと押さえ込むように掴んでいる。
それはアミたちのコマンドではなく、ハイパーキサラギが自動で防御したものでもない。
377:名無しNIPPER[saga]
2017/02/09(木) 20:14:24.19 ID:rDINdejMo
その言葉は心からの賞賛、あるいは降伏しているようにも聞こえた。
しかしアミたちは次の瞬間、ほんの一瞬でも気を抜いたことを後悔する。
タカネ『惜しいものです。もし貴女方があと数年早くこの力を手にし、
更なる修練を積んでいれば、それを失うこともなかったでしょうに』
378:名無しNIPPER[saga]
2017/02/09(木) 20:16:30.90 ID:rDINdejMo
キラブレが光り、希煌石の力をフルに使ってハイパーキサラギはドリルを抑え込む。
すると徐々に飛び散る火花は少なくなり、ドリルの回転速度は目に見えて落ちていった。
ドリルよりもハイパーキサラギのパワーが上だ、これなら行ける。
アミたちはそう思い、またそれは間違いなく事実であった。
だが、彼女たちは失念していた。
379:名無しNIPPER[saga]
2017/02/09(木) 20:19:49.19 ID:rDINdejMo
それは時間にすれば数秒にも満たない僅かなものであっただろう。
だがその僅かな時間に何度天地が入れ替わっただろうか。
スター・ツインズとなり強化された身体能力で
辛うじて吹き飛ばされずに済んでいるアミとマミであったが、
解体されんばかりの勢いで高速回転する機体はやがて地面へ落着、衝突する。
380:名無しNIPPER[saga]
2017/02/09(木) 20:21:52.28 ID:rDINdejMo
今日はこのくらいにしておきます
続きは多分明日か土日のどっちかくらいに投下します
381:名無しNIPPER[sage]
2017/02/10(金) 05:32:49.60 ID:toIE67i/o
おつおつ
382:名無しNIPPER[sage]
2017/02/10(金) 18:11:48.07 ID:dzI2p+nzo
乙
そういえば三希石って何て読むんだっけ
383:名無しNIPPER[sage]
2017/02/10(金) 18:28:43.79 ID:hEQ+ligOo
み、みきいし
384:名無しNIPPER[saga]
2017/02/12(日) 19:45:22.34 ID:NhytkIqso
だがタカネはマミの様子など意に介さず、
冷たい視線は無防備に宙を舞うアミに固定されている。
アミは空中で身動きの取れない中、巨大な武器が自分に向けられているのを見た。
強化された肉体とは言え、あんなものを食らえばひとたまりもない。
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