408:名無しNIPPER[saga]
2017/02/17(金) 19:48:31.78 ID:daQ+pOgwo
タカネ「そう気を落とさないでください。ユキドリルは我が星の最高戦力……
ハルシュタインの万の軍勢を相手にほぼ無傷で戦い抜いた、素晴らしき機体です。
それに、私がユキドリルに搭乗して戦うよりも、
無尽合体の相手として使っていただいた方が、戦力としては上でしょうから」
409:名無しNIPPER[saga]
2017/02/17(金) 19:50:11.87 ID:daQ+pOgwo
ミキ「ねぇ、ちょっと気になったんだけど……。
なんでタカネ、ハルシュタインに負けちゃったの?」
アミ「えっ……? ちょ、ちょっとミキミキ!」
410:名無しNIPPER[saga]
2017/02/17(金) 19:52:36.51 ID:daQ+pOgwo
そう言って怒りをあらわにするアミとマミ。
しかしそんな二人のガラスを挟んだ向かい側で、タカネは唇を噛み、目を伏せた。
タカネ「いえ……。ハルシュタインは、卑怯な手など一切使ってはおりません。
寧ろその逆――彼女は自軍の兵が私に敵わぬと見るや、
411:名無しNIPPER[saga]
2017/02/17(金) 19:58:03.21 ID:daQ+pOgwo
アミ「う……嘘。だってお姫ちん、あんなに強いのに……?」
マミ「私たち、ハイパーキサラギでもお姫ちんにかなわなかったんだよ!?
勝ったって言っても、実力はお姫ちんの方が私たちよりずっと上でしょ!? なのに……!」
412:名無しNIPPER[saga]
2017/02/17(金) 20:01:52.88 ID:daQ+pOgwo
ミキ「……もしかして、ミキなら勝てるって言いたいの?」
タカネの視線を追ってアミたちが振り向いた先で、
ミキは怪訝な表情を浮かべてタカネに質問を投げた。
413:名無しNIPPER[saga]
2017/02/17(金) 20:04:41.33 ID:daQ+pOgwo
初めはやはり困惑の色を浮かべていたアミたち。
しかしミキの目を見て、次第に表情が引き締まっていく。
マミ「……わかった。行こ、アミ」
414:名無しNIPPER[saga]
2017/02/17(金) 20:06:53.30 ID:daQ+pOgwo
・
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訓練場にぽつんと一つ佇む巨大な影。
その巨大ロボの肩に、操縦者である双子は並んでいた。
415:名無しNIPPER[saga]
2017/02/17(金) 20:08:27.19 ID:daQ+pOgwo
これが日常の中の出来事であれば、
アミもマミもここまで頭を悩ませることはなく、
話を終えて帰ってきた相手に気軽に質問していただろう。
だが状況が状況である。
416:名無しNIPPER[saga]
2017/02/17(金) 20:15:29.35 ID:daQ+pOgwo
ミキ「ごめんね、待たせちゃって!」
マミ「ミキミキ! もういいの? お姫ちんとの話は?」
ミキ「うん、終わったよ。でもなんかよく分かんない話だったの」
417:名無しNIPPER[saga]
2017/02/17(金) 20:17:54.77 ID:daQ+pOgwo
先程まで頭を悩ませていたことが嘘のように、
ミキの口からすんなりと、タカネとの会話の内容を教えてもらえた。
しかしそのことが逆に新たな謎を生んでしまったようだ。
またそれはつまり、今アミたちが抱える最も大きな悩みも、
解決には至らなかったということでもあった。
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