457:名無しNIPPER[saga]
2017/02/19(日) 20:21:42.22 ID:slU/EFQUo
懸命に話すミキの言葉は至極もっともであり、
こんな誘いに易々と乗る方がどうかしているのは、
アミとマミを含むその場の全員が理解している。
しかし二人は俯いたまま、ミキと目を合わせなかった。
458:名無しNIPPER[saga]
2017/02/19(日) 20:24:57.97 ID:slU/EFQUo
その後すぐ、アミたち三人を含めて緊急会議が開かれた。
そうして出た結論は、
リッチェーンなど他の戦力の戦闘配備を完了させた状態で、
キサラギを単機で向かわせるというもの。
つまり、敵の要求を飲んだということだ。
459:名無しNIPPER[saga]
2017/02/19(日) 20:27:36.42 ID:slU/EFQUo
そう言ってマミが浮かべた表情が作り笑いであることはすぐわかった。
同じ表情を作っているアミをちらと見て、ミキは静かに言った。
ミキ「危ないと思ったらすぐ行くから。
ちゃんとそれまで持ち堪えられるようにアミたちも頑張らないとダメだよ」
460:名無しNIPPER[saga]
2017/02/19(日) 20:28:42.14 ID:slU/EFQUo
ちょっと少なめですが今日はこのくらいにしておきます
続きは多分明日投下します
461:名無しNIPPER[sage]
2017/02/19(日) 22:32:04.44 ID:v3XwciJ1o
乙
462:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 20:36:46.17 ID:LDCgdf66o
・
・
・
まだ傷跡の残る町に巨大な影が伸びる。
だがそれもやがて、大きな闇にとっぷりと飲み込まれた。
463:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 20:38:25.10 ID:LDCgdf66o
それから経過した時間は、
アミたちにとっては数時間にもあるいは数分程度にも感じた。
明かりの消えた町中では、星がよく見える。
空を見上げながら、二人は合宿所でヤヨイと共に見た星空を回想した。
464:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 20:39:23.71 ID:LDCgdf66o
拡声され町中に響き渡るヤヨイの笑い声に、二人の心は酷く締め付けられる。
しかしアミもマミも、目を背けることはしなかった。
マミ「ヤヨイっち! 私たち、ちゃんと約束守ったでしょ!?」
465:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 20:40:57.01 ID:LDCgdf66o
ヤヨイ『アハハハハ! いいねぇ面白いよ! 逃げな逃げな!
でもそうやって逃げれば逃げるほど町は燃えていくわけだけど、それでいいんだ!?』
ヤヨイの言うとおり、キサラギが通った軌道に沿って町が焼かれていく。
だがそれに対しアミたちが対応を考えるよりも先に、ヤヨイは火炎の噴射を止めた。
466:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 20:43:10.43 ID:LDCgdf66o
アミ「そうだよ……話そうよヤヨイっち! いっぱい話して、また友達になろうよ!
お昼ご飯一緒に食べたり、休みの日はお出かけしたり……!」
マミ「すごく楽しかったじゃない! 思い出してよ! またそうやって遊ぼう!?
あのね、私たちの部屋にプレゼントがあるの! だから……!」
467:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 20:45:20.90 ID:LDCgdf66o
ヤヨイ『特に最悪なのは、お前らのムカツク顔が頭にチラつく時さ!
バカみたいなマヌケ面で私の名前を呼びやがって……!
初めは滑稽で笑えたけど、今じゃただただイラつくだけだ!』
アミ「……ヤヨイっち……」
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